第31回現音作曲新人賞に山本雄一さん

前列左から、旭井翔一(富樫賞)、山本雄一(第31回現音作曲新人賞)、樋口鉄平(入選)、守屋祐介(入選)、藤原亜美(ピアノ)、篠田昌伸(ピアノ)、菊地裕介(ピアノ)、後列左から、佐藤昌弘日本現代音楽協会事務局長、金子仁美審査員、山内雅弘審査員長、中川俊郎審査員、富樫敏子さん。

前列左から、旭井翔一(富樫賞)、山本雄一(第31回現音作曲新人賞)、樋口鉄平(入選)、守屋祐介(入選)、藤原亜美(ピアノ)、篠田昌伸(ピアノ)、菊地裕介(ピアノ)、後列左から、佐藤昌弘日本現代音楽協会事務局長、金子仁美審査員、山内雅弘審査員長、中川俊郎審査員、富樫敏子さん。

講評

審査結果の発表をする山内雅弘審査員長

日本現代音楽協会(会長:福士則夫)は、2014年10月23日(木)18:30より、東京音楽大学100周年記念ホールに於いて〈現音・秋の音楽展2014〉「第31回現音作曲新人賞本選会」(審査員長:山内雅弘、審査員:金子仁美、中川俊郎)を開催し、譜面審査会において入選した4作品の演奏審査を行いました。
厳正な審査の結果、山本雄一(やまもと・ゆういち/1992年生まれ)さんの《2台のピアノと3人の奏者の為のコスモフォニー》が2014年度「第31回現音作曲新人賞」に選ばれました。
演奏、審査に続いて表彰式が行なわれ、中川俊郎日本現代音楽協会副会長より、賞状と賞金15万円が授与されました。
「富樫賞」は旭井翔一(あさい・しょういち)さんの《テクノ依存症》が選ばれました(賞金10万円)。
また聴衆賞には山本雄一さんの同作が選ばれました。
なお、来年度の「第32回現音作曲新人賞」は、金子仁美日本現代音楽協会会員が審査員長を務め、募集要項は2015年1月に当協会ウェブサイトで発表します。

※「富樫賞」…審査員が今後に期待する新人に贈る審査員特別賞。2005年度、音楽評論家であり、日本現代音楽協会賛助会員でもあった故・富樫康さんの業績を讃え、ご遺族の篤志により日本現代音楽協会が設立しました。

※応募総数29作。一次審査:2014年7月24日(木)13時〜日本現代音楽協会事務所

 

山本雄一(左)中川俊郎日本現代音楽協会副会長

山本雄一(左)中川俊郎日本現代音楽協会副会長

31回現音作曲新人賞本選会結果
2014年10月23日[木]18時30分開演 東京音楽大学100周年記念ホール

31回現音作曲新人賞
賞状、賞金15万円、現音入会資格の認定
山本 雄一(Yuichi YAMAMOTO)
《2台のピアノと3人の奏者の為のコスモフォニー》(2014)[編成:2Pf, 3players/演奏:藤原亜美・菊地裕介・篠田昌伸]

富樫賞(賞状、賞金10万円)
旭井 翔一(Shoichi ASAI)
《テクノ依存症》(2014)[編成:2Pf(Pf1=4hands)]

聴衆賞(賞状)
山本 雄一(Yuichi YAMAMOTO)
《2台のピアノと3人の奏者の為のコスモフォニー》(2014)[編成:2Pf, 3players]

旭井翔一さんに冨樫賞の目録を渡す、故・富樫康夫人の敏子さん。

旭井翔一さんに冨樫賞の目録を渡す、故・富樫康夫人の敏子さん。

入選(表彰状)
守屋 祐介(Yusuke MORIYA)
《2つの小品》(2014)[編成:2Pf]

樋口 鉄平(Teppei HIGUCHI)
《Sanctuary for piano solo》(2011-2012, 2014)[編成:Pf]

※入選者は本選演奏順に記載してあります。全作新作初演。

第31回現音作曲新人賞本選会 10月23日東京音楽大学100周年記念ホールで開催

プリント

〈現音・秋の音楽展2014〉
第31回現音作曲新人賞本選会
テーマ:ピアノ

2014年1023日(木)18:00開場/18:30開演|東京音楽大学100周年記念ホール

 

(1) 守屋 祐介/2つの小品 (作曲2014年/初演)[編成:2Pf]

(2) 樋口 鉄平/Sanctuary for piano solo (作曲2011-2012, 2014年/初演)[編成:Pf]

(3) 山本 雄一/2台のピアノと3人の奏者の為のコスモフォニー (作曲2014年/初演)[編成:2Pf, 3players]

(4) 旭井 翔一/テクノ依存症 (作曲2014年/初演)[編成:2Pf(Pf1=4hands)]

ピアノ:菊地 裕介(2)(3)(4)・篠田 昌伸(1)(3)(4)・藤原 亜美(1)(3)(4)

【審査員】 山内 雅弘(審査員長)金子 仁美 中川 俊郎

※修学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮下さい。演奏順は変更となる場合があります。

 

チケット:全自由席 一般2,000円 学生1,000円

主催・チケット・お問合せ:日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)
TEL: 03-3446-3506 E-Mail: aki2014(a)jscm.net

後援:一般社団法人日本作曲家協議会
助成:一般社団法人日本音楽著作権協会
協力:東京音楽大学

日本のうたをとりもどそう!参加者レポート

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★北村弥生(共立女子大学文芸学部教員)

01yamamoto今回のワークショップは、世界で何番目かの楽しいひとときでした。感謝の言葉もありません。

私一人車で行ったら、なんと迷って30分遅刻!ちょうどWS滑りこみセーフでした。ごめんなさい。

WSが始まってみれば楽しいやら恥ずかしいやら。一体、どんな方がいらしているのかしらと後ろを振り返れば、前回の講義でメシアンの美しい旋律へ開眼させてくださったあの福士則夫先生が民謡を歌っておられました。ということはきっと偉いかたばかりなんだろうなあと思いながらも、恥をかき捨て私もヘナチョコ民謡を唄いました。本当に心いくまで楽しみました!ありがとうございました。

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日本のうたをとりもどそう!

2014年度コンクール、作品公募情報

▼第11回現代音楽演奏コンクール“競楽XI”(締切:9月30日)

・募集要項
http://www.jscm.net/form/kyougaku11youkou.pdf

・申込用紙
http://www.jscm.net/form/kyougaku11submit.pdf

 

▼第31回現音作曲新人賞(締切:6月27日⇒募集終了

・募集要項
http://www.jscm.net/form/31stjac.pdf

・申込用紙
http://www.jscm.net/form/jac.pdf

 

▼百留敬雄ヴァイオリンリサイタル(締切:8月29日⇒募集終了

・四弦/五弦ヴァイオリン作品募集要項
http://www.jscm.net/form/hyakutome-youkou.pdf

 

現音 音楽づくりワークショップ2014 vol.2 日本のうたをとりもどそう!9月6日(土)国立音楽大学で開催!

日本のうたをとりもどそう!

現音 音楽づくりワークショップ2014 vol.2
日本のうたをとりもどそう!

2014年9月6日[土]国立音楽大学

 

●講義 13:30〜14:00
誰もができる音楽づくり
講師:山本幸正

日本のうたをとりもどす—かつて日本人は、自分の気持ちを自由に歌って表現したり、掛け合いで歌ったりすることができたのです(小島美子)。中村明一さんが挑戦しようとしているのは、このような、かつて誰もができたであろう即興的な「うた」を、意思疎通や気持ちの通い合いを背景につくる試みです。音楽づくりを即興的な「うた」による根源的な形に戻すことは、これからの日本の音楽教育にも一石を投じることになるでしょう。

山本幸正(国立音楽大学教授)
東京学芸大学教育学部卒業、同大学院音楽教育専攻修了。東京都立高等学校教諭、東京都立教育研究所指導主事、洗足学園音楽大学教授を経て、現在、国立音楽大学教授。高等学校在職中に東京芸術大学音楽教育研究室で創作指導の研修を受ける。教育出版高等学校音楽教科書著者(昭和60年~平成7年、平成10年~現在)。全日本音楽教育研究会大学部会監事。日本民俗音楽学会、日本音楽教育学会会員。東京都高等学校音楽教育研究会講師。

 

●ワークショップ 14:00〜15:30
環境、身体、音、声、言語、音楽を一体化 させた「音楽づくり」ワークショップ 日本のうたをとりもどす
ワークショップリーダー:中村明一

音楽づくりは、誰でもができることです。事実、世界中には一般の人達が作った素晴らしい音楽が残っています。これは、人間が伝統、環境その他から影響を受けながら、生活、労働の中で共有概念を持ち、身体、音、言語、声、音楽を媒介として、自然、神仏、人間、自己とコミュニケーションをとってきた結果残ったものです。このワークショップでは、伝統、環境の代わりに共有概念として物語を使い、それを手がかりに身体表現、音、声、言葉、音楽などを、根源的な方法で創っていただきます。

中村明一(作曲家/尺八演奏家/日本現代音楽協会会員)
バークリー音楽大学、ニューイングランド音楽院大学院にて作曲と即興法を学ぶ。日本古来の呼吸法・密息、循環呼吸、倍音、多重音奏法を操る。CD「虚無僧尺八の世界」シリーズにて平成11年度,17年度文化庁芸術祭レコード部門優秀賞。第19回松尾芸能賞。作曲家としても、NHK、ドイツ国営放送、ラベル弦楽四重奏団、シベリウス弦楽四重奏団等より委嘱を受け、第18回文化庁舞台芸術創作奨励賞。著書に『倍音』(春秋社)、『密息で身体が変わる』(新潮社)他。洗足学園音楽大学大学院、山梨学院大学、桐朋学園芸術短期大学講師。

 

コーディネーター:森垣桂一(国立音楽大学教授 日本現代音楽協会理事)
統括プロデューサー:坪能克裕(日本現代音楽協会 現代音楽教育プログラム研究部会長)

 

▼参加お申込み

参加料無料
資料代500円 日本現代音楽協会協定校(国立音楽大学、東京音楽大学、洗足学園音楽大学、桐朋学園大学)学生は無料

日本現代音楽協会宛にメール(80th(a)jscm.net)またはFAX(03-3446-3507)にてお申し込みください。
記入項目:1.参加者氏名(よみがな)/2.職業(学生の場合は学校名)/3.電話番号/4.E-mail または FAX番号

定員:30名(定員に達し次第受付を終了致します)

 

 

■主催・お問合せ:日本現代音楽協会 現代音楽教育プログラム研究部会(EPCoM) 電話:03-3446-3506
■協力:国立音楽大学