競楽XII本選出場者紹介〜林賢黙(ピアノ)

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▼本選演奏曲
湯浅譲二/内触覚的宇宙 I(1957)
Pierre JODLOWSKI/Série Noire(2005)

 

初めまして。ピアノ弾きの林賢黙と申します。今回は憧れの競楽の本選への進出を心より光栄と思います。今回は2曲を演奏させていただきます。

私は日本の現代音楽に物凄く魅了され、結局その本場に留学まで行ってしまいました!私をここまで導いてくれた日本の沢山の作曲家と彼らの作品に敬意を表するために、1曲目は湯浅譲二の《内触覚的宇宙》を選びました。これは間違いなく、日本現代音楽の古典のような名曲であるでしょう。また、タイトルに使われた「内触覚的(haptic)」は、演奏する時の私の信念でもあります。

そして恐縮ですが、2曲目は私個人の話をしたいと思います。この《Série Noire(黒のシリーズ)》という曲は今の私の全てを表現できる曲だと思います。2曲とも優れた名曲ですが、沢山の物語を私なりで語って行きたいと思います。聴衆の皆様も是非、この2曲が語ってくれる物語を、私と一緒にお楽しみ下さい!

◎プロフィール

林賢黙は韓国から海を渡ってきたピアノ弾き。独学でピアノを始め、現代音楽の世界に魅了され、沢山の現代ピアノ作品の世界を探求している。彼はアジア、アメリカ、ヨロッパ等…からの沢山の作曲家や作品に会ってきたが、日増しに彼の心に浮かぶ疑問は、「音楽って、何だろう?」…謎を解くために彼はもっと多くの曲に会ってきたが、疑問は解けず。彼は結局、音楽以前に、自分はどんな世界に生きているかすら疑ってしまったのだ…。

 

▼予選演奏曲
松平頼曉/アルロトロピー(1970)

現代音楽演奏コンクール“競楽XII”本選会12月4日(日)代々木上原けやきホールで開催!

 

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第25回朝日現代音楽賞選考コンクール
第12回現代音楽演奏コンクール“競楽XII”本選会

2016年124日(日)13:20開場/13:30開演|けやきホール(古賀政男音楽博物館内)

入場無料!!

 

林 賢黙(ピアノ) Hyun-Mook LIM
湯浅譲二/内触覚的宇宙 I(1957)
Pierre JODLOWSKI/Série Noire(2005)

鈴木 友裕(ピアノ) Tomohiro SUZUKI
Pierre BOULEZ/Incises pour piano(version 2001)
Olivier MESSIAEN/Catalogue d’oiseaux I(1956-58)より
1. Le chocard des alpes

安曽 絢香(ピアノ) Ayaka ASO
Gyorgy LIGETI/ピアノ練習曲集 第1巻(1985)より
2. Cordes a vide / 3. Touches bloquees / 4. Fanfares / 5. Arc-en-ciel
Gyorgy LIGETI/ピアノ練習曲集 第2巻(1988-94)より
8. Fern / 13. L’escalier du diable

小倉 美春(ピアノ) Miharu OGURA
石島 正博/REQUIEM for piano solo(2011)
Karlheinz STOCKHAUSEN/Klavierstück XIV(1984)

井上 仁美(マリンバ) Hitomi INOUE
三木 稔 /マリンバの時(1968)
Ivan TREVINO/Electric Thoughts(2014)

井上 ハルカ(サクソフォン) Haruka INOUE
Stefano GERVASONI/Phanes II(2009-10/2013)
棚田 文紀/Mysterious Morning III(1996)

古川 玄一郎(打楽器) Genichiro FURUKAWA
Karlheinz STOCKHAUSEN/ZYKLUS für einen Schlagzeuger Nr. 9(1959)
Matthieu BENIGNO, Alexandre ESPERET, Antoine NOYER/
Ceci N’Est Pas Une Balle(2012)

鈴木 あや(フルート) Aya SUZUKI
福島 和夫/冥 (1962)
Ian CLARKE/The Great Train Race (c foot version) (2010)
多久 潤一朗/虹(2009)

西村 薫(クラリネット) Kaoru NISHIMURA
北爪 道夫/Shadows IV(1977)
Michael JARRELL/Assonance(1983/1998)

永野 雅晴(打楽器) Masaharu NAGANO
北爪 道夫 /サイド・バイ・サイド(1989)
Casey CARGELOSI/Tap Oratory(2015)

中山 加琳(ヴァイオリン) Karin NAKAYAMA
藤倉 大/Samarasa for violin(2010/new version 2014)
Pierre BOULEZ/Anthèmes 1 pour violon seul(1992)

鈴木 真希子(ハープ) Makiko SUZUKI
Betsy JOLAS/TRANCHE pour harpe seule(1968)
棚田 文紀/Mysterious Morning I pour harpe solo(1995)
Luciano BERIO/Sequenza II per arpa sola(1963)

 

上記の順で演奏審査を行います。演奏順は、舞台転換を考慮し主催者が決定したものです。

 

聴衆賞投票受付!!
当日13:20〜13:30に配布する「投票用紙」に一番素晴らしい演奏だと感じた出場者(団体)にチェックを入れ、全演奏終了後(18:30頃)投票してください。19:00頃ホール内で結果発表と審査委員長の講評を行います

 

 

審査委員
安良岡章夫(作曲家・東京藝術大学教授)
金子 仁美(作曲家・桐朋学園大学教授)
斉木 由美(作曲家・日本現代音楽協会会員)
溝入 敬三(コントラバス・第10回朝日現代音楽賞受賞者)
村田 厚生(トロンボーン)

第1位:第25回朝日現代音楽賞(賞状・賞金50万円)
第2位:賞状・賞金10万円
第3位:賞状・賞金5万円

上記入賞者(団体)の他、入選者(団体)を数組選出し、その中から審査委員が特に優秀と認めた入選者に「審査委員特別奨励賞」として一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より盾を授与します。また、聴衆の投票により「聴衆賞」を決定します。入賞者及び入選者に対し、日本現代音楽協会主催の演奏会等への出演を考慮します。

朝日現代音楽賞とは
朝日新聞社日本現代音楽協会による共同主催で、その年の現代音楽演奏に優れた業績を示した演奏家または演奏団体に授与します。「現代音楽演奏コンクール“競楽(きょうがく)”」を開催する年は、コンクール優勝者に授与します。コンクールは原則として隔年開催です。

現代音楽演奏コンクール“競楽(きょうがく)”とは
国籍年齢不問、課題曲無しのセルフプロデュースコンクール。楽器の種類や編成による部門分けは無く、2〜6名の団体、または個人として参加できます。1945年以降に作曲された楽曲を参加者が自由に選曲し演奏します。演奏時間は、予選12分以内、本選は15分以上20分以内とし、時間内であれば何曲でも演奏出来ます。予選・本選を通じ、少なくとも1曲は邦人作品を含むものとします。予選で演奏した曲を本選で演奏することは出来ません。

 

お問合せ 日本現代音楽協会
Tel: 03-3446-3506 E-mail: kyougaku12(a)jscm.net Web: www.jscm.net

 

◎主催:日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)朝日新聞社
◎助成:一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)

現代音楽演奏コンクール“競楽XII”本選出場者

以下の12組を本選出場者とし、本選演奏会で入選者および入賞者を選出します。

C-1 鈴木 真希子
D-3 中山 加琳
D-5 永野 雅晴
E-3 井上 ハルカ
E-4 鈴木 あや
Q-2 安曽 絢香
R-2 小倉 美春
R-4 鈴木 友裕
S-2 林 賢黙
T-1 井上 仁美
T-2 西村 薫
U-1 古川 玄一郎

※予選演奏順で表記しています。

※各審査委員の採点をコンクール会場に掲示して発表致しました。参加者(団体)は、自らの点数を電話(03-3446-3506/平日10:30〜17:00)にて問い合わせることが出来ます(11月7日〜18日まで)。メール、FAXでの問い合わせはお受け付けておりません。

※本選出場者には、11月15日頃までに郵便にて演奏順、受付時間、搬入時間等を通知します。

第12回現代音楽演奏コンクール“競楽XII”予選日程

ロゴ

▼第12回現代音楽演奏コンクール“競楽XII”予選日程

公開審査/入場無料

▼予選初日
2016年11月4日(金)10:00開場/10:10開演
けやきホール(代々木上原)

グループA 10:10頃〜11:15頃
グループB 11:35頃〜12:37頃
グループC 13:30頃〜14:34頃
グループD 14:55頃〜15:48頃
グループE 16:10頃〜17:14頃
グループF 17:35頃〜18:40頃

▼予選2日目
2016年11月5日(土)10:15開場/10:30開演
けやきホール(代々木上原)

グループP 10:30頃〜11:14頃
グループQ 11:35頃〜12:36頃
グループR 13:35頃〜14:39頃
グループS 15:00頃〜15:56頃
グループT 16:15頃〜17:02頃
グループU 17:25頃〜17:48頃

以上、2日間 全54組

★予選審査結果発表は11月5日18:50頃ホールロビーにて行います(7日ウェブ発表)

※全参加者/団体は、A~Uまでのグループ名と数字で表され、番号順に審査を行います。
※1グループは4〜5組程度、楽器編成毎ではありません。
※参加者/団体の演奏曲目、編成は当日ホールロビーに掲示します。

審査委員長:安良岡章夫(作曲・日本現代音楽協会会員)

審査委員
金子仁美(作曲・日本現代音楽協会理事)
斉木由美(作曲・日本現代音楽協会会員)
村田厚生(トロンボーン)
溝入敬三(コントラバス・第10回朝日現代音楽賞受賞者)

日程
予選 2016年11月4日(金)5日(土)
本選 2016年12月4日(日)

卑弥呼とホームズのヴァイオリン事件簿〜第5回「現代音楽ワークショップ」原田真帆

maholmes

こんにちは、ヴァイオリン弾きの原田真帆です。
『卑弥呼とホームズのヴァイオリン事件簿』第5回です。
前回予告した通り、今回はロンドンでの現代音楽の授業についてつづっていきたいと思います。

 

選択授業の中にあり

わたしは9月から英国王立音楽院の修士課程に在学しています。選択科目をいくつか選ぶ中で、まずわたしは迷わず「現代音楽ワークショップ」という名の授業をのぞいてみました。

その科目は学部3年以上の作曲科と声楽科・器楽科・古楽科向けに開設されています。担当教諭は作曲家ですが作曲科の専任教授ではなく、チューターという、学生のケア担当といいますか、履修相談から日々の学校生活に必要な連絡やら何やら、いわば担任の先生のようにお世話してくれる教授陣のひとりです。

教室に集まった学生の割合は、作曲家と演奏家がほぼ半々。人数は全体で20人程度でした。ヴァイオリンがわたしともうひとり、チェロがふたりにフルート・ピアノがひとりずつ、そしてクラリネットとトロンボーンやギターもいます。

 

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