〈現代の音楽展2018〉第2夜「ショートコンサートピース展」2月26日(月)東京オペラシティリサイタルホールで開催

〈現代の音楽展2018〉第2夜
ショートコンサートピース展
制作:赤石直哉・佐藤昌弘・森垣桂一

2018年226日(月)18:00開場/18:30開演東京オペラシティリサイタルホール

 

コンサートのオープニングやアンコールにピッタリな
演奏時間3分以内のショートピース新作20作お披露目!

 

中村典子/伊福 inspirare[抄] 原島拓也(フルート)

河内琢夫/春のソナチネ 鈴木真希子(ハープ)

伊藤高明/DADA“B” 石橋友里恵(サクソフォン)

正門憲也/遊戯第25番「Fuji no yama」 阿部美幸(フルート)鈴木真希子(ハープ)

門脇治/AXONS HOPE 阪越由衣(サクソフォン)

高嶋みどり/湖畔にて… 鈴木真希子(ハープ)

赤石直哉/Torso B 秋元茉里(フルート)

木幡由美子/Beautiful days 太田愛美(オーボエ)黒田哲平(ピアノ)

くりもとようこ/モノローグ 井田千晶(バスーン)大月美季(ピアノ)

浅野藤也/ARIOSO 鹿又寒太郎(オーボエ)寺根佳那(ピアノ)

板津昇龍/Little Presents 5 岩間早香(フルート)澤田まゆみ(ピアノ)

橋本信/Distant afternoon 井田千晶(バスーン)臼木麻祐子(ピアノ)

木下大輔/シチリアーナとジーグ 太田愛美(オーボエ)根岸裕子(ピアノ)

松尾祐孝/Fragmental Breeze 吉川裕之(クラリネット)河合丈則(ピアノ)

北爪やよひ/揺れうごくバランス 西村薫(クラリネット)

森田泰之進/瞬息II 内山貴博(フルート)鈴木真希子(ハープ)

ロクリアン正岡/小節連続姦通犯的アルトサックス 吉尾悠希(サクソフォン)

露木正登/アラベスク 鈴木真希子(ハープ)

水野みか子/モザヴァン 井田千晶(バスーン)

佐藤昌弘/Interlude II 谷川柚衣(フルート)鈴木真希子(ハープ)

※演奏順は予定であり、変更となる場合があります。

 

 

■チケット(全自由席)
前売一般 2,500円
※未就学児はご入場になれません。

東京オペラシティチケットセンター
[電話受付]10:00-18:00
03-5353-9999
[カウンター受付]11:00-19:00
東京オペラシティビル3F

日本現代音楽協会
[電話受付]10:00-17:00
03-3446-3506
[メール受付]
gendai2018(a)jscm.net

 

【主催】日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)
【協力】公益社団法人日本演奏連盟
【助成】公益財団法人三菱UFJ信託芸術文化財団
【後援】一般社団法人日本音楽作家団体協議会(fca) 一般社団法人日本作曲家協議会

 

▼現代の音楽展2018 日程

1/12(金)19:00
世界に開く窓 岡静代クラリネットリサイタル
東京オペラシティリサイタルホール

3/7(水)19:00
Modern Pianistic!!
渋谷区文化総合センター大和田6F伝承ホール

3/20(火)19:00
松原智美アコーディオンリサイタル
豊中市立文化芸術センター小ホール

〈現代の音楽展2018〉第1夜「世界に開く窓 岡静代クラリネットリサイタル」1月12日(金)東京オペラシティリサイタルホールで開催

 

〈現代の音楽展2018〉第1夜
世界で活躍する日本人音楽家シリーズvol.4
世界に開く窓 岡静代クラリネットリサイタル
制作:国際部・福井とも子

2018年112日(金)18:30開場/19:00開演|東京オペラシティリサイタルホール

日本現代音楽協会(現音)国際部は、海外で活躍する優れた日本人音楽家を紹介するシリーズをここ数年続けている。彼らの多くが、海外での高い評価にもかかわらず、日本での活動機会を得にくい状況にあるのではないかと思ったからである。様々な経験を経てきた彼らの存在は、日本で音楽(のみならず何か)を志す人たちにとって、大きな刺激となるのではないかと思う。
シリーズ4回目となる今回は、ドイツ在住のクラリネット奏者、岡静代(おか・しずよ)氏を紹介する。岡は高校卒業後すぐに渡仏。以来研鑽を積み、ヨーロッパを中心に活動を続けてきた。すでに多くの作曲家や演奏家の厚い信頼を得ているが、特にヘルムート・ラッヘンマン来日時に、作曲家の強い希望で、コンチェルトのソリストとして招聘されたことが印象深い。ドイツを拠点とする屈指のアンサンブル・ルシェルシュの中心メンバーとして欠かせない存在の岡は、ソリストとしてももちろん、デュオやトリオなどでも、精力的な活動を展開している。
今回、海外からの作品として岡がプログラムに選んだのは、高い技術と音楽性が求められるヘルムート・ラッヘンマン《dal niente》。クラリネットの魅力と合わせて、岡自身の能力を存分に発揮できる大作である。近年ドイツを中心に注目を集めるアルベルト・ポサダス《Sonolon》は、丹念に書き込まれた超絶技巧の連続であるにも拘らず、美しい音色に溢れた作品。そして、ガーシュインのA foggy dayを下敷きとした、ヨハネス・シェルホルン《a self-same-song》は、ロンドンの霧に覆い隠されたような原曲に、シェルホルンが輪郭を与えた逸品である。  日本現代現音協会会員からは、近藤譲のクラリネットソロ曲。偶然にも、岡氏のフランスでの師、ミッシェル・アリニョンが、1992年に近藤氏に委嘱した作品であり、なんと今回が日本初演である。東京初演となる山本裕之のデュオ作品と、この演奏会のために書き下ろされた渡辺俊哉のトリオ作品、さらに福井の《doublet》は、チェロをバスクラリネットに変えた改作初演である。
共演者は、長年活動を共にするヴァイオリンのヨハネス・ブルーメンルーターと、ドイツで学び、ヨーロッパを中心に活動を続けるピアニスト宮路なのつ。この3人はトリオKônotrioとしても活動しているが、3人揃っての登場は日本初である。どうぞお聴き逃しなく!

日本現代音楽協会 国際部長:福井とも子

 

ヘルムート・ラッヘンマン/Dal niente(1970)
Helmut LACHENMANN/ Dal niente cl solo

ヨハネス・シェルホルン/a self-same-song(2010/日本初演
Johannes SCHÖLLHORN/ a self-same-song bass cl solo

近藤 譲/”接骨木の新芽”からの3つの歌(1992/日本初演
Jo KONDO/ Three Songs from “New Buds on the Elderberry Tree” cl solo

山本裕之/楔を打てど、霧は晴れず(2006/東京初演
Hiroyuki YAMAMOTO/ The Wedge is Struck, the Fog Remains cl, pf

アルベルト・ポサダス/Sinolon(2000/日本初演
Alberto POSADAS/ Sinolon cl solo

渡辺俊哉/あわいの色彩(2017/世界初演
Toshiya WATANABE/ Colors in Between cl, vn, pf

福井とも子/doublet〜vn, bass cl version(2010/2017/改訂版初演
Tomoko FUKUI/ doublet vn, bass cl

 

演奏:岡静代(クラリネット)

共演:ヨハネス・ブルーメンルーター(ヴァイオリン) 宮路なのつ(ピアノ)

 

■チケット(全自由席)
前売一般 2,500円
前売学生 1,500円
当日一般及び学生 3,000円
※未就学児はご入場になれません。

東京オペラシティチケットセンター
[電話受付]10:00-18:00
03-5353-9999
[カウンター受付]11:00-19:00
東京オペラシティビル3F

日本現代音楽協会
[電話受付]10:00-17:00
03-3446-3506
[メール受付]
gendai2018(a)jscm.net

 

【主催】日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)
【助成】公益財団法人ローム ミュージック ファンデーション
【後援】一般社団法人日本音楽作家団体協議会(fca) 一般社団法人日本作曲家協議会

 


岡 静代
  Shizuyo OKA, clarinet

18歳までクラリネットを横川晴児に師事。宇都宮女子高等学校を卒業後渡仏、パリ市立音楽院でギィ・ドゥプリュに、パリ国立高等音楽院でクラリネットをミッシェル・アリニョンに、オーケストラ奏法をギィ・ダンガンに、室内楽をクリスティアン・イヴァルディに、バスクラリネットをジァンーノエル・クロックに師事、すべての科で1等賞を得て卒業。パリ音楽院受賞者オーケストラ、オペラ・エクラテオーケストラ(パリ)での活動を経て、1998年、アンサンブル・ルシェルシュのクラリネット奏者に就任。2000年から ヨーヨー・マと共にシルクロード・プロジェクトに参加、シルクロード・アンサンブルのクラリネット奏者としてヨーロッパ各地で演奏。現在、アンサンブル・ルシェルシュのクラリネット奏者として年間60〜70回のコンサートを世界各地で、また年間3〜4枚のCD録音などを行うかたわら、アンサンブル・モデルン、南西ドイツ放送交響楽団(SWR)、シルクロード・アンサンブルなどでも活躍中。2001年、ラッヘンマンのAllegro sostenutoのCDで、2004年in nomineのCDで、2012年Shadows in ParadiseのDVDでドイツ年間レコード批評家大賞を受賞。これまでにベルリン放送交響楽団、バイエルン放送交響楽団、東京交響楽団、ルクセンブルク交響楽団などにソリスト出演。ザルツブルク音楽祭、ルツェルン音楽祭、ホルツシュタイン音楽祭、シュヴェッツィンゲン音楽祭、パリの秋音楽祭などのヨーロッパ各地の音楽祭で招待演奏。ジォルジュ・クルターク、マーク・アンドレ、細川俊夫ほか多くの作曲家にソロ曲を贈られている。毎年夏のフライブルクでフライブルクバロックオーケストラとアンサンブル・ルシェルシュが合同で行っているアンサンブルアカデミーでの指導をはじめ、ザルツブルクのモーツァルテルム音楽院、モスクワのチャイコフスキー音楽院、ルガノ、エッセン、ワイマール、などヨーロッパ各地だけでなく、メキシコ、南米、中国などでも演奏会とマスタークラスを行い、後進の指導にも活躍中。

ヨハネス・ブルーメンルーター violin
ディーター・フォーホルツに師事、1991年にフランクフルト音楽大学でワルター・フォーヘェルトに師事してソリスト過程を首席で修了する。在学中からEUユース管弦楽団メンバー、またヘルムート・リリングの指揮のもとでシュトゥットガルト・バッハ・コレギウムのメンバーとして活躍。1989年にフランクフルトムターレ・アンサンブルのメンバーに就任、現代作品の初演、CD録音、ラジオ出演など多数。1991年にバーデン=バーデン・フライブルク南西ドイツ放送交響楽団に入団、現在に至る。

宮路なのつ piano
愛知県立芸術大学大学院首席修了後、ドイツ国立フライブルク音楽大学大学院首席修了。室内楽をアンドレアス・ザイデル氏に師事し研鑽を積む。国際ゼミナールにてミヒャエル・ヴォスクレセンスキー、パーヴェル・ギリロフ両氏に師事、エディット・ピヒト=アクセンフェルト女史のマスターコースにて、ファイナルコンサート出演、ディプロム受賞。宝塚ベガ音楽コンクール入選。読売新人音楽賞受賞。フィレンツェのヴィットリオ・グイ国際室内楽コンクールファイナリスト。名古屋弦楽ゾリステンと共演。チューリヒ・ヴォカリステンとロッシーニの小荘厳ミサ曲をルツェルン、チューリヒで共演、ドイツ現代音楽作曲家の作品の初演、2005年よりドイツの演出家、I.ヴァルトヘアのアンサンブル「カント・パローラ」のピアニストとして、ドイツ、スイス、イタリアなどを中心に演奏するなど、国内外にて幅広く活動している。山崎道子、小林光世、水野紀子、松野稀一、ボト・レヘル、ヘルムート・バルトの各氏に師事。

 

 

▼現代の音楽展2018 日程

2/26(月)18:30
ショートコンサートピース展
東京オペラシティリサイタルホール

3/7(水)19:00
Modern Pianistic!!
渋谷区文化総合センター大和田6F伝承ホール

3/20(火)19:00
松原智美アコーディオンリサイタル
豊中市立文化芸術センター小ホール

卑弥呼とホームズのヴァイオリン事件簿〜第16回「卑弥呼のネット活用」

こんにちは! ヴァイオリン弾きの卑弥呼こと原田真帆です。季節はグリーティングシーズン。わたしは昨年の冬はいられるだけ日本で過ごしたので、今年はロンドンのクリスマスを体感してみました。

今日はわたしのインターネットの運用に関する持論について、綴ってみたいと思います。

 

 

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卑弥呼とホームズのヴァイオリン事件簿〜第15回「卑弥呼とホームズの修学旅行」

ヴァイオリン弾きの卑弥呼こと原田真帆です。木枯らしに吹き飛ばされるようにして10月と11月が去って行きました。何が恋しいって、わたしは日本のかぼちゃが大好きなので、ハロウィン・シーズンの南瓜スイーツがこちらでは手に入らなかったことでしょうか。

さて、本日のテーマは、秋の旅。秋になるとどうしても思い出してしまうすてきな思い出があります。今年はその記憶を、どうしても強く強く、刺激されてしまったのでした。

 

 

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第34回現音作曲新人賞受賞の言葉〜丹羽菜月

第34回現音作曲新人賞受賞:丹羽菜月

この度、第34回現音作曲新人賞を受賞させていただきました丹羽菜月と申します。オペラシティで拙作が初演され、このような賞を頂けたことを大変嬉しく光栄に思います。

今回私は、フルートの多久潤一朗さん、チェロの豊田庄吾さん、ピアノの安田結衣子さんという素晴らしい演奏家の皆様に恵まれたことが、何より幸運だったなと思います。脈絡も起承転結もない私の作品を、入念なリハーサルによって本当に絶妙なバランスに仕上げていただきました。更に本番での何かの力が働いたかのような神がかった演奏は、いま思い出しても不思議な体験です。音が消えた瞬間、ただ単純に演奏そのものにこみ上げるものがあり、思わず涙ぐみながら舞台に上がっていました。

去年からの留学で自分に致命的に欠けている部分がより浮き彫りになり、この一年は試行錯誤を繰り返していました。ただそんな中で、今回の作品は、苦手の中にこそ好きのヒントが隠れてるんじゃないかと、逆に自分の足りない部分を誇張し、剥き出しにするように書いたので、今までと少し見方を変えられたという点では、良かったのではないかなと思います。だからこそ、今回改めて感じた改善点は多々ありましたが、それはまた次作の契機になると感じています。

審査員の南聡先生、斉木由美先生、久留智之先生とは本選後、作品はもちろんのこと様々なことをお話しさせていただく機会を頂きました。とにかくこれからも、ごまかさず丁寧に、自分の音を探すのみだなと気が引き締まりました。
結果は、これを出発点にこの先どう変わっていくか!という先生方からのエールと受け止め、誠実に、良くも悪くも今まで通りマイペースに、頑張ります。

応援してくださった皆様、ありがとうございました。

▼第34回現音作曲新人賞審査結果はこちら