レクチャー「対位法の三つの顔」(講師:近藤譲)2月1日桐朋学園大学で開催 入場無料!

国立音楽大学で開催しご好評を頂いた「対位法の三つの顔」の、桐朋学園大学での開催が決定しました!

参加無料の公開講座ですので、是非足をお運びください!

 

※本レクチャーは、2019年3月1日(金)東京オペラシティリサイタルホールで開催される、日本現代音楽協会主催現代の音楽と対位法/第35回現音作曲新人賞本選会の関連企画として開催されるものです。

 

●講師:近藤 譲(作曲/日本現代音楽協会会長)

●日時:2月1日(金)18:00〜20:00

●会場:桐朋学園大学調布キャンパス001室
京王線「調布」駅より徒歩10分
〒182-0021東京都調布市調布ヶ丘1-10-1

▼アクセスマップ
https://www.tohomusic.ac.jp/website/images/map_chofu.jpg

日本現代音楽協会2018年度コンサートスケジュール

 

〈現音・秋の音楽展2018〉

11月2日(金)
現代音楽演奏コンクール“競楽XIII”予選第1日目
会場:けやきホール(代々木上原)

11月3日(土)
現代音楽演奏コンクール“競楽XIII”予選第2日目
会場:けやきホール(代々木上原)

11月5日(月)
世界に開く窓 エレクトロニクスの新展開―作曲家シュテファン・プリンス初来日
会場:牛込箪笥区民ホール(牛込神楽坂)

11月29日(木)
いま聴く 生まれたての音符たち アンデパンダン展 第1夜
会場:東京オペラシティリサイタルホール(初台)

11月30日(金)
いま聴く 生まれたての音符たち アンデパンダン展 第2夜
会場:東京オペラシティリサイタルホール(初台)

12月16日(日)
現代音楽演奏コンクール“競楽XIII”本選
会場:けやきホール(代々木上原)
審査委員:近藤譲(長)、浅岡寿雄、一柳慧、北爪道夫、佐藤紀雄

 

〈現代の音楽展2019〉

3月1日(金)
現代の音楽と対位法
会場:東京オペラシティリサイタルホール(初台)
◎第一部 第35回現音作曲新人賞本選会
審査員:鈴木純明(長)、徳永崇、渡辺俊哉
◎第二部 現代の音楽と対位法

3月8日(金)
中川日出鷹ファゴットリサイタル
会場:豊中市立文化芸術センター1階多目的室(曽根)

第13回現代音楽演奏コンクール“競楽XIII”第1位受賞の言葉〜白小路紗季(ヴァイオリン)

長年憧れていた“競楽”にやっと挑戦する事ができて、このような結果をいただき、本当に夢を見ているような気持ちです。
本選では、自分の出番の後の第二部からすべて客席で聴くことが出来たのですが、こんなにコンサートに夢中になった事があったかなという程、一時も目も耳も離すことができないでいました。

“競楽”ではこのコンクールのスタンス上、演奏自体ではなく自分の決めたプログラムの魅力を最後まで研究しようと思い、直前まで楽譜を読み返しました。そうしていくうちに、曲へのイメージが常に更新されていって、解釈に完成というものはないと改めて気づかされました。
また現代音楽は新しい技術との出会いというのも大きくて、試したこともないような運指やボウイングの練習を始められるというのも、準備している中での楽しみでした。
演奏は永遠に進化できるということを痛感できたのが、今回の参加を通じて一番大きかったです。競楽に年齢制限がないのも、そのためなのかなと考えております。

現代音楽では実際に作曲家の方とお会いして、その方の持つキャラクターや世界観を感じ取ることができるのも、奏者の楽しみのひとつだと思います。
譜面だけ見ると非常に遠い存在に感じますが、実際にお会いしてお話を伺うと、意外なほど楽譜と距離を縮めることができます。この面白さは、演奏する私たちの最大の特権です。
競楽での出会いを機に、これからよりたくさんの作曲家の方たちと触れ合う事が出来れば、こんなに嬉しいことはありません。

最後になりますが、審査委員の先生方はじめ事務局の皆様、これまでご指導してくださった先生方に心よりお礼申し上げます。

 

白小路紗季(ヴァイオリン)
桐朋女子高等学校、東京藝術大学卒業。メニューイン国際ヴァイオリンコンクールジュニア部門入賞後、ABC新人オーディションに合格。Delirium Ensembleのヴァイオリン兼ヴィオラ奏者としてCaspar Johannes Walterを始め数多くの作曲家の作品を『ワルシャワの秋』音楽祭等で初演。べルン芸術大学特別修士課程現代音楽科在籍。石川誠子、原田幸一郎、神谷美千子、漆原朝子、Tianwa Yang、Jörg-Wolfgang Jahnの各氏に師事。

レクチャー「対位法の三つの顔」(講師:近藤譲)1月12日国立音楽大学で開催 入場無料!

国立音楽大学「ワークショップ」番外編
日本現代音楽協会「現代の音楽と対位法」サテライト企画
「対位法の三つの顔」

2019年112(土)16:30開場 17:00開演
国立音楽大学 新1号館内 合唱スタジオ

入場無料

※本ワークショップは、2019年3月1日(金)東京オペラシティリサイタルホールで開催される、日本現代音楽協会主催「現代の音楽と対位法〜第35回現音作曲新人賞本選会」の関連企画として開催されるものです。

講師:近藤 譲(作曲/日本現代音楽協会会長)
演奏:井上郷子(ピアノ/国立音楽大学教授)
司会:川島素晴(作曲/国立音楽大学准教授)

演奏曲:近藤 譲《間奏曲》等(2017)

対位法は、言うまでもなく、ポリフォニーと不可分の関係にある作曲技術です。西洋音楽の歴史の中でポリフォニーの端緒を開いた11世紀のオルガヌムから今日まで、その長い歴史の全体を俯瞰してみると、対位法には、三つの顔があることに気付きます。一つは、複数のそれぞれに独立した旋律線を(継時的に並置するのではなく)同時に組み合わせることとしての対位法。二つには、響きに幅や厚みをもたせることとしての対位法そして三つには、聴き方としての対位法です。こうした三つを並べてみると、最初の二つは作曲法、そして最後の一つは知覚のモードであるように思えるかもしれません。しかしこれら三つの顔は、実のところ、対位法を意識して作曲された曲の全てに(曲によって強調点の違いはあるものの)一体となって同時に存在しています。
この講演では、先ず、歴史上の古典的なポリフォニー作品の中に、対位法の三つの顔を確認し、それらの20世紀の音楽への係りを見て、その上で、私自身の作品の例を通じて、今日の音楽における対位法の意味合いを考えます。(近藤 譲)

●お問合わせ:日本現代音楽協会 電話:03-6417-0393

第35回現音作曲新人賞入選者発表

第35回現音作曲新人賞の譜面審査を行いました(テーマ:現代の音楽と対位法)。
全31作の応募の中から、鈴木純明審査員長、徳永崇・渡辺俊哉審査員による厳正な審査の結果、新人賞候補作品(入選作)に下記の4作が選ばれました。
2019年3月1日(金)18:30開演、東京オペラシティリサイタルホールにて行われる〈現代の音楽展2019〉「現代の音楽と対位法」に於いて、演奏審査により新人賞受賞作を決定します。

 

■入選作(作曲者名五十音順に表記)

有吉 佑仁郎(Yujiro ARIYOSHI)日本
《DISCO for 4 Players》cl, vn, vc, pf
1994年生まれ。現在、東京藝術大学音楽学部作曲科3年次在学中。2018年第87回日本音楽コンクール作曲部門第3位入賞。作曲を小鍛冶邦隆氏に師事。

张天阳(Tian Yang ZHANG)中国
《Landscape Painting Essay “Rocky Stream”》vc, fl, cl, pf
1995年生まれ。2013年に上海音楽学院に入学し作曲をGuohui YE氏に師事。2016年から1年間交換留学でHfMT HamburgでFredrik Schwenk氏に師事。

波立 裕矢(Yuya HARYU)日本
《蝶と蝶(重力III)》fl, cl, pf, vc
1995年生まれ。作曲を鈴木純明、山本裕之、久留智之、小崎光洋の各氏に師事。現在、東京藝術大学音楽研究科作曲専攻在学中。

松本 真結子(Mayuko MATSUMOTO)日本
《The Wandering Memory》fl, cl, vn, vc
1994年生まれ。作曲を伊藤弘之、菱沼尚子、小林純生の各氏に師事。現在、日本大学大学院芸術学研究科音楽芸術専攻(作曲)に在籍。

 

★次回、2019年度「第36回現音作曲新人賞」募集要項を発表しました。詳細はこちら