「音楽づくり」って何!? 音楽祭は聴くだけじゃない!聴衆参加型ワークショップ参加者募集!

〈新しい音楽のカタチ〉音楽祭連携ワークショップ
「WSLの会」特別編 ~「音楽づくり」って何!?~

リコーダーワークショップの模様

リコーダーワークショップの模様

2012年1月21日(土)22日(日)に開催する〈新しい音楽のカタチ~軌跡と未来〉に連携して、日本現代音楽協会内の「現代音楽教育プログラム研究部会」が中心となり、長年にわたって取り組んできた創造音楽創作教育手法を、この音楽祭に際して紹介するワークショップです。「WSLの会」の“WSL”は“ワークショップ・リーダー”を意味しています。

日本現代音楽協会の近年の取り組みの事例等を紹介しながら、この教育手法=「音楽づくり」の概説を行なった後、その場で簡単な「音楽づくり」を行なって、実際に体験もするという趣向のワークショップです。作曲家・演奏家・教員・教育関係者・一般の方、その他未経験者でも、どなたでも参加できます。皆様の奮っての参加をお待ちしています。

実施日時:2012年1月22日(日)午前10時~12時
集合場所=浜離宮朝日ホール・エントランス
実施会場:浜離宮朝日ホール(小ホール)
講師:松尾祐孝(作曲家・現代音楽教育プログラム研究部会長)
参加資格:高校生以上であれば、どなたでも参加できます。
申込締切:2012年1月18日(水)17時まで
参加料:無料です。お気軽にお申し込み・ご参加ください。初心者の体験参加も大歓迎です。

申込方法:日本現代音楽協会事務局に事前にお申込みください
氏名・年齢・職業所属等・音楽づくり経験の有無・携帯電話番号・メールアドレスを添えてメール(80th(a)jscm.net)かFAX(03-3446-2507)でお申し込みください。

準備等:特に準備の必要はありませんが、ある程度動きやすい服装でお越しください。「音楽づくり」には、声やボディ・パーカッションで参加できますが、手作り楽器・音具等を持参して活用していただいても結構です。ボディ・パーカッションや声を含めて、何らかの”自分の音”をご持参ください。

問合せ:日本現代音楽協会 事務局 03-3446-0506(平日10時~17時対応/年末年始休業)

年末特番!!プレゼントもあり!現音UST第2弾「世界に開く窓〜訳あり!?」12月29日18時より放送!

 

福井とも子、松平頼曉、中川俊郎

福井とも子、松平頼曉、中川俊郎

先日放送し好評を頂いた「現音UST」インターネット放送の第2回が早くも実現! 12月29日(木)18時からこちらのチャンネルで放送します。

11月に開催した「世界に開く窓〜訳あり!?」で上演した南聡、山本裕之、松平頼曉各会員の「訳あり!?作品」の録画放送と、現音スタジオよりトークを交えてお送りします。出演は、松平頼曉、「世界に開く窓」企画プロデューサー福井とも子、そして司会はもはやお馴染み中川俊郎広報部長です!

twitterで質問も受け付けます。この機会に是非作曲家と生トーク、生ディスカッションは如何でしょうか! そして抽選で視聴者プレゼントもあり! 放送はアーカイヴでも観られますが、是非18時からの生放送をご覧ください!

今回もあのトイピアノや駄洒落が!? 乞うご期待!

▼現音UST
http://www.ustream.tv/channel/jscm

JSCMユースチェンバーオケで初演した作品がフィンランドで再演〜橋本信会員

2010年11月30日(火)めぐろパーシモンホール大ホール「室内オーケストラの新地平」で初演した橋本信会員の《Sky and Bay》がフィンランドで再演されることとなり、橋本会員も現地のコンサートに参加しました。

コンサートホール事務所

コンサートホール事務所

セイナヨキ駅前

セイナヨキ駅前

2011年10月13日フィンランド セイナヨキ市管弦楽団の定期演奏会にて野津如弘さんの指揮により、小林聡(日本現代音楽協会会員)《ハープ協奏曲第2番》、 佐久間たかひろ《Phenomena Ⅱ》、 橋本信《sky and bay》、あとはラベル2曲のプログラムで行われました。現代音楽は初めてという若い演奏家もいらっしゃいましたが、指揮の野津さんがよくまとめてくださったので本番はいい演奏になったと感じております。

また、このコンサートは「日本のための演奏会」という副題がついており、入場料3,500円の内1,000円は日本の震災のためにあてられましたことをご報告いたします。

航空券をとるのが遅れイスタンブール経由(トルコ航空のトランジットホテルで一泊空港で2時間待たされる10分ほどのホテルなのに———)

この時点でまだセイナヨキのホテルがどこか確認がとれず、とにかくセイナヨキへ行けば何とかなるか〜と全く根拠のない確信(?)で現地に到着。ここでノートパソコンを開くと宿泊先のホテルの名前が書かれたメールが入っており力が抜けると同時にやっぱり何とかなるもんだと妙に納得する私でした。そんなこんなでセイナヨキの町に着いた次第であります。気温は摂氏3度やはり寒いでした。

リハーサル風景

リハーサル風景

ここで、指揮者の野津さん、作曲家の小林さんと無事合流いたしました。セイナヨキはヘルシンキから電車で3時間30分ぐらい北へ行ったところにある街です。建築家のアルバ・アアルトの設計した教会、図書館等があり、現地でお会いした谷口ひろゆきさんにご同行いただきセイナヨキの町をぶらぶらいたしました。谷口さんはフィンランドに30年ほど生活をされシベリウス協会の会員ということもあり、野津さんもそうなのですが、日本とフィンランドの文化交流に貢献されてます。また音楽に関係するツアーガイドもされております。

演奏会当日はお客様は少なかったのですが、とても暖かい感じの演奏会でした。また、小林さんの曲を演奏されたリリーマルレーンさんはとてもいいハーピストでした。私たち日本人の3作品とラベルを2曲というプログラムで無事終了いたしました。
翌日、地元の新聞に写真入り(写真の大きさに驚き)で掲載されましたので、みんなで証拠品(?)を買い求めた次第です。

新聞の記事

新聞の記事

 

ホールロビー

ホールロビー

海外で演奏された事は初めての経験でしたが、演奏会が終わりロビーにおりましたところ、お客様のおひとりから「いい音楽でした」と言ってくださったことはものすごくうれしかったです。
無事演奏会も終わり、ヘルシンキに移動し野津さん、小林さん、私は多いに飲んだ次第であります(セイナヨキでも飲んでおりましたが———)。

 

報告:橋本 信(作曲家/日本現代音楽協会会員)

現音後援企画「篠原眞電子音楽作品演奏会」〜名誉会員:篠原眞

篠原眞チラシ表篠原眞電子音楽作品演奏会
2012年1月8日(日)16:30開場/17:00開演
門仲天井ホール
東京都江東区門前仲町1-20-3 8F tel: 03-3641-8275

▼入場料
前売り・予約2,500円 当日2,800円 アートキッチン会員2,200円

▼program
Visions I 〈幻影 I〉(1965, 4ch)
Mémoires 〈追憶〉(1966, 4ch)
Personnage 〈人物〉(1968-73, 3ch/パントマイム)
Broadcasting 〈ラジオ放送〉(1974, 2ch)
To Rain and Wind B for 21-string koto and electronics 〈雨と風に B〉(2008, 日本初演)
City Visit 〈都市訪問〉(1971-79, 4ch/2chスライド)

音響:有馬純寿、
二十絃:菊地奈緒子
パントマイム:小島屋万助

篠原眞チラシ裏ご予約:門仲天井ホール 03-3641-8275
平日(火曜休館)13時〜17時
monteninfo@gmail.com

ご予約・お問い合せ:篠原眞演奏会実行委員会
shinohara0108@40nen.jp

後援:日本現代音楽協会、日本作曲家協議会、先端芸術音楽創作学会

企画・制作:篠原眞演奏会実行委員会(有馬純寿、石塚潤一、川崎弘二)

 

深澤舞*ボストン便り(8)

クリスマスマーケット

クリスマスマーケット

ボストンも街中がクリスマスモードになって賑わっています。来週あたりからお天気予報に雪マークが出始めました。いよいよまた零下の世界がやってきます。

間があいてしまいましたが、またバークリー音楽院の続きを書かせて頂きます。(※前回の文章ははこちら

 

4. Project Band
入学試験のオーディションは、 奨学金の選考も兼ねられています。そして、奨学金を受け取る学生さんは、実技で学校に還元することが求められます。例えば学内のオーディションの伴奏やバックバンドでの演奏、学校主催のコンサートに積極的に出演することなど。そして、Project Bandのメンバーとなることも、そのひとつです。自作曲(編曲)作品を録音して提出する授業課題も多いのですが、自分で友人を集めて演奏してもらう以外に、このProject Bandに予約を入れて演奏してもらうことができます。日替わりで弦楽四重奏、小編成のバンド、ビッグバンドなど様々な編成のグループが待機していて、録音はMusic Engineeringを専攻している学生さん、指揮と進行は先生がして下さいます。2時間の枠の中で毎回10作品ほどが演奏・録音されるのですが、試験期間前は20作品近くなることも!普段は1度さっと通してから録音なのですが、混んでいるともうぶっつけ本番ですので、いかに初見でハイレベルな演奏を録音してもらえるか、提出するスコアとパート譜の完成度や、自分の希望を演奏者に伝えるコミュニケーション能力も問われます。
ボストンに来る前に留学していたイギリスの音楽院では、年間の作曲スケジュールがしっかり決まっており、作品が仕上がる時期になると、初演されるコンサートとリハーサルの日程、演奏者が学校から伝えられました。指定された日時にリハーサル室に行き、顔合わせと音出しが始まるのですが、リハーサルには先生も同席していらして、リハーサルの進め方などにアドバイスを下さいます。初対面の演奏者の方達と、限られた時間内でいかに濃密なリハーサルを進めるか、試行錯誤の連続でした。バークリーのProject Bandと形は異なりますが、こうして初演して下さったイギリスの学生さん達も、音楽院から選抜されていたり、自主的に初演に関わる登録をしていたりしていて、かなり多くの演奏専攻の学生さんが作曲科生の新作初演に携わるようになっている、興味深いシステムでした。

バークリーのメディアセンター

バークリーのメディアセンター

5. コンピューター
イギリスの作曲科の学生さんは、Sibelius(イギリスではFinaleよりもSibeliusの方が主流でした)を使いこなせていて、大学の課程でそうした音楽ソフトをしっかり勉強してきているようでした。(当時8人の同級生のうち、手書きの譜面を提出しているのは私だけで、「自筆譜だ!」と驚かれました) バークリーでは、入学すると全員MacBookと指定の音楽ソフトを購入し、Music Technologyという授業で、Finale、GarageBand、Logic、Reasonなどのソフトや、録音・編集などについての基礎的なことを学びます。アメリカの学生さんもやはり、早くから様々なソフトに慣れ親しんでいるようでした。

6. 学校生活
いくつかの建物に分かれた校舎で、夕方までは授業やレッスンが行われ、その後は0時に閉まるまで練習やセッションの予約で部屋は満杯です。図書室やコンピュータールームも遅くまで開いていて、夜の静かな図書室によくお世話になりました。帰りがけに階段を下りていくと、踊り場でゴスペルのグループが練習をしていて、そのレベルの高さに驚き、しばし階段の陰に座って聴き入ったものでした。学生さん同士でバンドやグループを組んでの活動もたくさんあり、卒業後そのまま世界的に活躍することになるグループも出てきます。ジャズはもちろんのこと、教会音楽、ゴスペル、出身地ごとにアフリカ、アジア、インドなど自国の民族音楽、オーケストラもクラシック、ジャズ、ゲーム音楽、ミュージカルなど様々です。中でも、Rhythm Of The Universeという、90カ国の学生さん達が集まっての大きなプロジェクトがあり、シンフォニーホールでの演奏会でも大成功を収めていました。今日はその映像をご紹介させて頂きます。

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もうすぐ水面が凍ります

もうすぐ水面が凍ります

次回は、年が明けてきっと一面雪となったボストンから、授業内容のことなど引き続き書かせて頂きます。少し早いですが、今年も遠方より、寄稿という形で現音に参加させて頂きありがとうございました。どうぞ皆さま暖かくなさって、素敵なクリスマスと新年をお迎えください♪

(2011.12.10. Mai Fukasawa)

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ボストン便り(7)
ボストン便り(6) 
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