ISCMポルトガル支部主催国際コンクール作品募集

ISCMポルトガル支部「Miso Music Portugal」主催の国際コンクール公募の情報です。

現代音楽、電子音楽界、コンピュータ音楽界で世界的に有名になってきているコンクールで、三つのカテゴリーを同時に募集しています。

入選・選曲された作品は、リスボン(年によってはその他の都市も含めて)で開催されるポルトガルを代表する現代音楽祭〈MUSICA VIVA 2012〉の会期中に演奏(もしくは展示再生)されます。

詳細については下記のサイトをご覧ください。

 

13th Electroaoustic Composition Competition Musica Viva 2012

Sound Walk 2012

Composition Competition Música Viva 2012

佐藤昌弘事務局長回顧録2007→2011〜第1回「2007年度―突然の就任、三枝成彰芸術監督と共に」

第1回「2007年度―突然の就任、三枝成彰芸術監督と共に」

事務局長:佐藤昌弘

この3月いっぱいで、私=佐藤昌弘は現音の事務局長職を退くことになります。といっても、別に不祥事を起こしてしまって辞めさせられる訳ではありませんよ!誤解なきよう(笑)。私は、福士則夫氏が会長であった2007年度から事務局長を務めており、今年度は5年目にあたるのですが、協会の定款で、同じ会員が会長、事務局長を連続して務められる期限は5年まで、と定められているからなのです。

では、そもそも会長と事務局長は、いかにして選ばれるかといいますと、まず年度末に理事選挙というのがありまして、200名強の現音会員から18名の理事が選ばれます。さらにその18名の理事から互選により、会長と事務局長が年度初めに選ばれるという次第です。18名の理事と、その中から選出された会長と事務局長の任期は1年ですので、現音は毎年公正に選挙を行なって役員を選んでいるのです。

先ほど私は、「2007年度から事務局長を務めており」と書きましたが、正確に詳しい事情を話しますと、実は2007年度の初めの時点では、事務局長は私でなくて小鍛冶邦隆氏でした。小鍛冶氏は2003年度から事務局長を務められていて、2007年度4月にも事務局長に再選されたのですが、6月になり、一身上の都合ということで突然に現音の退会を申し出、同月の理事会での審議の結果、氏の退会は承認されたのです。

急にぽっかりと空いてしまった事務局長ポストでしたが、こういう不測の事態も見据えて定款というのは出来ているんですねぇ。「役員を辞任する者のあるとき、当該役員の選出された選挙における次点者で補充し、その任期は前任者の任期残りとする」とあります。この規定によって、2007年度事務局長選挙の次点者であった私に、事務局長への就任が要請されることになり、退会した前任の小鍛冶氏の任期残りである2007年度末まで、私は後任を6月22日付で引き受けることにしたのでした。なにせ火急の事態でしたから、辞退出来る余地なんかなかったですよ。

それにしても正直面喰いましたねぇ、この急展開には。理由はともあれ、前任者がいなくなり、引き継ぎもないままに、協会のスポークスマンにして金庫番で仕切り役である事務局長を急に任せられることになった訳ですから。突如圧し掛かってきた責任の重さに、当初は結構気が滅入ったものでした。ただ、2007年度の決算と次年度の予算、その2カ年の事業計画が既に総会での承認を得ていたことは、せめてもの救いでしたが…。

〈現代の音楽展2007〉

現音は2004年度から2009年度まで芸術監督制度を施行しましたが、協会創立75周年であった2007年度の芸術監督は、協会理事の三枝成彰氏でした。そして三枝芸術監督の掲げた年間テーマは「芸術音楽に大衆性は必要か!?」で、大衆性と芸術性の乖離を、芸術音楽の作り手である私たちはどうとらえるか?ということが狙いとのことでした。

打ち合わせのため、六本木にある三枝氏の事務所に伺ったのは8月6日のことです。この日に、名誉会員の松村禎三氏が78歳で逝去されました。松村名誉会員は生前に現音の書記長(現在の事務局長職)を務められたこともあり、私の師でありました。日本の作曲界はまた一人、かけがえのない偉大な作家を失ったのでした。

三枝芸術監督との打ち合わせについて話を戻します。年度内の公演の一つに、当初は小鍛冶氏がプロデュースする予定だったところを、代わって急遽私がプロデュースすることになった「オペラ・プロジェクトII」と題するモノ・オペラの演奏会があり、その公演の演出家手配のため、三枝芸術監督がアートクリエイションという舞台公演製作会社に、私と打ち合わせをしているその場で電話をかけて下さいました。「もしもし、三枝です。現音のモノ・オペラ公演について相談したいんですけどね。その予算が、いいですか、驚かないで下さいよ、たった”ピー”万円しかないんですよ。”ピー”万円だけ!」大体こんな感じで話されていましたね。モノ・オペラとはいえ、あらためてこの世界では”ピー”円がはした金であることを実感させられました。

三枝木宏行作曲《赤ずきん》

後日、アートクリエイション社を訪ねますと、小栗哲家さんという方が対応して下さいました。この方、ナント、あのイケメン人気若手俳優の小栗 旬君の実のパパなんですよ!そして旬君のパパから、飯塚励生さんというアートクリエイション社専属の若手演出家を紹介して頂きました。お名前はイイヅカレオと読むのですが、レオさん、二ューヨーク生まれのニューヨーク育ちで、実にナイスガイなんですよね。一緒に仕事していてとても気分がいい人なのですが、このナイスガイ、「オペラ・プロジェクトII」の本番も随分と近くなった頃になって、私に無茶な注文をしてきました。「佐藤さん、医者の役で舞台に立ってよ」―エエーッ!学芸会、文化祭ではもっぱら音楽担当で、演技なんかしたことないのに!と戸惑っていた私は、ナイスガイに結局上手くおだてられて役者デビュー(?)をしてしまったのでした。私がチョイ役で出たのは、三枝木宏行会員の作曲したモノ・オペラ「赤ずきんちゃん」のラストシーン。老いた赤ずきんちゃんを車椅子にのせて退場させていく医者の役で、セリフも歌もなし。それが、あとになって散々周りからひやかされる羽目に―「事務局長、白衣、似合ってたよ!」

(つづく)

★次回第2回「2008年度」

更新は3月9日(金)です。お楽しみに!

 

2007年度の現音公演(全10企画)】

◆現音・秋の音楽展2007

・『器楽アトリエIV
  2007.10/21 洗足学園音楽大学講堂

・『第24回現音作曲新人賞本選会』
  2007.11/1 東京オペラシティリサイタルホール

・『アンデパンダン展第1夜』
  2007.11/2 東京オペラシティリサイタルホール

・『演奏家による座談会』
  2007.11/4 東京オペラシティリサイタルホール

・『アンデパンダン展第2夜』
  2007.11/4 東京オペラシティリサイタルホール

◆現代の音楽展2008

・『現代合唱の領域II~田中信昭 第15回朝日現代音楽賞受賞記念演奏会』
  2008.2/17 東京文化会館小ホール

・『響楽II~若手演奏家&音大生オーケストラによる現代作品ワークショップコンサート』
  2008.3/3 紀尾井ホール

・『世界に開く窓~ISCM“世界音楽の日々”を中心に~日本からの発信』
  2008.3/7 東京オペラシティリサイタルホール

・『オペラ・プロジェクトII~モノ・オペラ二題』
  2008.3/15 東京文化会館小ホール

・『フュージョン・フェスタ』
  2008.3/16 洗足学園前田ホール

第10回現代音楽演奏コンクール“競楽X” 参加概要

現音人材育成シリーズ2012
第22回「朝日現代音楽賞」選考コンクール
第10回現代音楽演奏コンクール“競楽X” 参加概要

※本要項は3月下旬に発表します。前回の要項はこちら

審査委員長:湯浅譲二(作曲・日本現代音楽協会理事)

審査委員:
上野信一(打楽器)
小泉 浩(フルート・第2回朝日現代音楽賞受賞者)
佐藤紀雄(ギター・第5回朝日現代音楽賞受賞者)
高橋アキ(ピアノ)

●日程
第1次予選 2012年11月19日(月)、20日(火)
第2次予選 2012年11月24日(土)
本    選 2012年12月9日(日)

※すべての演奏審査は公開されます(入場無料)。
※第1次予選の演奏順及び日程は、楽器編成等を考慮した後、抽選によって当協会がこれを決定します。

●表彰
第1位に、朝日現代音楽賞を贈り、同賞の第21回受賞者となります。本選出場者をコンクール入選者とします。このうち上位三組を入賞者とします。

●申込受付期間
2012年9月26日(水)~10月10日(水)午後5時事務局到着分まで。
※郵送、配送のみの受付、持参不可とします。

●審査用楽譜
一楽曲につき一部を提出してください。楽譜が刊行されている場合は、原本(コピー不可)を提出してください。未出版、絶版等で原本が提出できない場合はコピーの提出を認めますが、その場合、了解済みであることを明記した作曲者本人の直筆による文書や、出版社など権利者が発行した書類を、必ず添付してください。コンクールで演奏する全ての楽曲を提出してください。尚提出された楽譜はコンクール終了後全て郵送その他により返却します。

●会場
けやきホール(古賀政男音楽博物館内)
東京都渋谷区代々木上原3-6-12 Tel: 03-3460-9051
小田急線/千代田線 代々木上原駅下車徒歩3分

※駐車スペースはありません。楽器搬出入のための車の使用については、主催者が時間を指定します。

 

主催:日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)、朝日新聞社

 

▼申し込み・問い合わせ先
日本現代音楽協会「競楽」係
〒141-0022 東京都品川区東五反田2-5-7山市ビル501
Tel: 03-3446-3506 Fax: 03-3446-3507 E-mail: 80th (@) jscm.net
Web: www.jscm.net 開局時間:月〜金10〜17時(祝祭日除く)

第29回現音作曲新人賞 募集要項

現音人材育成シリーズ2012
第29回現音作曲新人賞 募集要項

審査員長 : 佐藤 眞
審査員 : 坪能克裕 福士則夫

●楽器編成:下記の中から任意の楽器による独奏、二重奏、三重奏作品のいずれかを提出すること。

1フルート(ピッコロ、アルト・フルートの持替可)
1オーボエ(イングリッシュ・ホルンの持替可)
1クラリネット(バス・クラリネットの持替可)
1バスーン
1ホルン
1ピアノ(内部奏法不可)
1ヴァイオリン
1ヴィオラ
1チェロ
1コントラバス

●演奏時間:いずれも10分程度15分以内

●表彰
⇒【現音作曲新人賞】同賞の第29回目の受賞者となり、表彰式において賞状と賞金15万円が授与される(受賞者複数の場合は分割授与)。また日本現代音楽協会に入会を希望する場合には入会審査が免除される。

⇒【富樫賞】審査員が富樫賞にふさわしいと判断した作品に贈られる審査員奨励賞。表彰式において、賞状と賞金10万円が授与される(受賞者複数の場合は分割授与)。

●応募資格:年齢、国籍は問わない。但し、過去の現音作曲新人賞受賞者、日本現代音楽協会会員は応募できない(準会員は応募可)。

●審査及び演奏:譜面審査により入選作品4曲程度を選出する(入選作品は7月中旬頃ウェブサイトで発表。応募者には事前通知)。入選作品は下記の演奏会に於いて演奏し入賞作品を決定する。

「〈現音・秋の音楽展2012〉「第29回現音作曲新人賞本選会」
2012年11月15日(木)19:00開演(18:30開場)予定
東京オペラシティリサイタルホール

●審査員:佐藤 眞(審査員長)、坪能克裕、福士則夫

●応募方法:下記提出物をまとめて送付または持参すること。

1. 応募作品総譜1部
2. 応募申込用紙(ダウンロード、もしくは任意の用紙に以下の項目を記入)
(1) 氏名(和文欧文両方)
(2) 生年月日(西暦)
(3) 略歴(和文)
(4) 作品名(和文欧文両方)及び作曲年(西暦)
(5) 作品解説(和文)
(6) 楽器編成
(7) 演奏所要時間(分秒)
(8) 住所、連絡先電話番号、FAX番号、E-mailアドレス
3. 長3型(235mm x 120mm)の封筒(表に住所、氏名を明記し80円切手を添付のこと)
4. 参加料(下記)振込用紙のコピー

※応募作が特定の演奏家の協力を得て作曲されている場合、その演奏家を本選会に起用することを希望できる。希望する場合は演奏家の氏名、連絡先、プロフィールを応募時に添付すること。但し、演奏家の都合や審査員会の判断で、希望に添いかねる場合もあるので、予め了承のこと。出演者には所定の演奏料が支払われる。

●参加料:1曲につき1万円。振込手数料を負担の上、下記口座に振込むこと。
三井住友銀行 目白支店 普通 6360842 口座名義「日本現代音楽協会」

●応募先及び締切:日本現代音楽協会「現音作曲新人賞」係(下記参照)に2012年6月29日(金)午後5時までに必着のこと(持参可)。

●応募に際しての注意事項
◇応募作品は公開演奏会に於いて未発表であること。
◇一人につき複数応募可。
◇かつて当賞に応募した作品であっても、入選作でなければ再応募可。
◇作品総譜に、作品名(和文欧文両方)、作曲者名(和文欧文両方)を明記すること。
◇楽譜は鮮明な黒色コピー、黒インクによるペン書き、ノーテーションソフトで出力したもののいずれかであること。
◇一旦提出された楽譜の内容の変更や追加は、原則として認めない。
◇万一の事故に備えて、作曲者は応募作品の控えを必ず保管すること。
◇応募した資料は原則として返却されない。返却希望者は、予め返却費用を添えて、事前に申し出ること。
◇審査会が本選会の演奏の為にパート譜が必要と判断した場合、その作品の作曲者はそれを用意しなけれ ばならない。
◇一旦納入された参加料は、いかなる理由があっても返金されない。

要項の内容に関して不明な点は、文書(E-mail、FAX、郵送等)にて、日本現代音楽協会宛に問い合せること(氏名、連絡先を明記のこと)。

 

▼申し込み・問い合わせ先
日本現代音楽協会「現音作曲新人賞」係
〒141-0022 東京都品川区東五反田2-5-7山市ビル501
Tel: 03-3446-3506 Fax: 03-3446-3507 E-mail: 80th (@) jscm.net
Web: www.jscm.net 開局時間:月〜金10〜17時(祝祭日除く)

〈現音・特別音楽展2011 新しい音楽のカタチ 軌跡と未来—2daysコンサート〉 実行報告

〈現音・特別音楽展2011 新しい音楽のカタチ 軌跡と未来—2daysコンサート〉 実行報告
松尾祐孝(創立80周年記念実行委員長)

2011年度と2012年度の二年間にわたる創立80周年記念事業が、ようやく完遂されようとしています。この原稿を皆さんがお読みになる頃には、記念事業全公演の最後を飾る京都開催の演奏会<宮本妥子パーカッションリサイタル>の熱狂が、グランド・フナーレを飾っていることでしょう。

さて、去る1月21日(土)と22日(日)の二日間にわたって、創立80周年記念事業の首都圏公演のフィナーレとなるミニ音楽祭=〈現音・特別音楽展2011 新しい音楽のカタチ〜軌跡と未来 2daysコンサート〉を開催しました。例年以上に厳しい寒波が居座る天候の中でしたが、浜離宮朝日ホールを拠点としての開催は、現音としてはまずまずの動員を全てのコンサートで得ることができました。滅多に生演奏で聴くことのできない曲を多く含んだ内外の作曲家のアンソロジー作品によって、現代音楽シーンの軌跡を振り返りながら、会員諸氏の作品や一般公募作品の発表によって未来を紡ぎながら、人間が新しい創造作品を世に問うという根源的な営みの継続の重要性と当協会の存在を社会に広くアピールする、貴重な機会になりました。

初日=21日の最初の演奏会=「室内楽 I —winds—」(制作担当:安良岡章夫)は、難曲シュトックハウゼン《ツァイトマッセ》(指揮:中川賢一)による幕開けでいきなりヴォルテージを挙げました。2011年度の室内オーケストラ演奏会を期に旗揚げしたばかりの当協会レジデント室内オーケストラ=JSCMユース・チェンバー・オーケストラの管楽器メンバーを主体として、演奏面でも充実した内容で、一気に開催の雰囲気が盛り上がりました。

続く「コンピュータ・ミュージック」(制作担当:莱孝之)は、小ホールを満員にして熱いイベントになりました。エレクトロニクス公演につきもののトラブルもほとんど無く、映像を盛り込んだ作品も含めて、充実した作品と演奏が聴衆の目と耳を釘付けにした2時間でした。

初日の夜公演「ヴォーカル・アンサンブル」(制作担当:鈴木純明)は、録音音源再生を伴う作品以外は、伴奏楽器や協演楽器も一切登場しない、文字通りのヴォーカルによる音楽の創造の場となりました。西川竜太指揮/ヴォクスマーナが、多彩多様な作品の個性を浮き彫りにする秀演を繰り広げました。

2日目の午前中には、チラシには掲載しませんでしたが、現代音楽教育プログラム研究部会主導の聴衆参加型ワークショップ<WSLの会>特別編〜「音楽づくり」って名に!?(ワークショップ・リーダー:松尾祐孝)を実施しました。意欲的な一般参加者や音大生を交えて、2時間弱で創造的な音楽ステージを集団創作することができました。

昼からの「ピアノ・デュオ」(制作担当:金子仁美)は、長いコンサートになりましたが、ピアノデュオ・ドゥオール(藤井隆史&白水芳枝)と瀬尾久仁&加藤真一郎ピアノ・デュオの2組の出演者のそれぞれの作品の個性を浮き彫りにして、聴き応え充分の内容になりました。

続いて小ホールに移って、「ボーナス・コンサート」(制作担当:露木正登)というこの浜離宮2daysの特別趣向による演奏会を挿入。ケージの難曲《フリーマン・エチュード》全曲を、世界で数人目となる全曲一括生演奏となったvn:辺見康孝氏の演奏によって一気に聴くことができる貴重な機会となりました。

再び音楽ホールに戻って、夕方の「室内楽II—strings—」(制作担当:坪能克裕・松尾祐孝)が、言わばファイナル・コンサート。ここでは、JSCMユース・チェンバー・オーケストラの弦楽器とピアノのメンバーが活躍して、プリペアード・ピアノの響きの新鮮さが今日でも輝きを失わない黛敏郎作品や会員諸氏の意欲作が相互触発を放射しました。そして最後に「日本現代音楽協会会員80人のワンアタック素材による80周年記念作品」(企画・制作:松平頼曉/ピアノ演奏:中川俊郎)の初演によってミニ音楽祭の幕を閉じました。終演後は、ホール近くのレストランでの現音恒例の「現音・新年パーティ」を兼ねたレセプションに場を移して、和やかな交流のひとときを持つことができました。

この音楽祭の開催に際しては、関係各団体からの貴重な助成・後援・協力をいただきましたが、とりわけ会場使用の便宜を含めて共催までお引き受けいただいた朝日新聞社の多大な協力に対して、ここであらためて感謝の意を表したいと思います。また、協会内の企画策定や開催遂行については、準備委員会に始まり企画委員会を経て実行委員会まで、年度毎に検討内容に即してメンバーを入れ替えながら、多くの理事や会員の知恵と力を結集してきました。今までの現音の企画策定とは一味違った体制をとることができたと考えています。アンソロジー作品を含めたプログラミングも、こういった新機軸の中から浮上して実現したものです。企画・制作・演奏参加・出品参加・聴衆参加等々、関っていただいた全ての皆様と膨大な業務を遂行していただいた事務局の皆さんに厚く御礼を申し上げて、本稿の筆を置きます。ありがとうございました。