第29回現音作曲新人賞入選者発表

7月2日(火)午後6時より日本現代音楽協会事務所に於いて、佐藤眞査員長、坪能克裕・福士則夫審査員による譜面審査が行われました。厳正な審査の結果、下記の6作品が新人賞候補作品に選ばれました(応募総数49作品)。

11月15日(木)東京オペラシティリサイタルホールにて行われる「第29回現音作曲新人賞本選会」に於いて、演奏審査により新人賞受賞作を決定します(19時開演予定)。賞金15万円。審査員特別賞「富樫賞」10万円。

 

■入選者(五十音順)

伊藤 巧真(Takuma ITO)
《静寂の技法》(2012)[編成:Fl]
1987年生まれ。福島大学大学院人間発達文化研究科地域文化創造専攻芸術文化領域(作曲)修了。第11回カール・フォン・オシエツキー国際作曲コンクール入賞。作曲を嶋津武仁氏に師事。

黒田 崇宏(Takahiro KURODA)
《我々は前へ進むことしか出来ない》(2012)[編成:A-Fl, Vn, Db]
1989年生まれ。東京藝術大学音楽学部作曲科3年次在学中。作曲を井元透馬、松下功、福士則夫、近藤譲の各氏に師事。

佐原 洸(Kou SAHARA)
《Hydrargentum》(2012)[編成:Fl, Cl, Vn]
1989年生まれ。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程作曲専攻に在籍中。作曲を岡島雅興、池辺晋一郎、原田敬子、細川俊夫、野平一郎の各氏に師事。

白岩 優拓(Masahiro SHIRAIWA)
《緊張の糸を紡ぐ日々〜アルトフルート奏者のための〜》(2012)[編成:A-Fl]
1987年生まれ。国立音楽大学大学院音楽研究科修士課程作曲専攻(作品創作)在学中。トロンボーンピース・オブ・ザ・イヤー2010作曲賞1位。作曲を北爪道夫、古川聖諸の各氏に師事。

野川 晴義(Haruyoshi NOGAWA)
《トルソ—フルートソロの為に》(2012)[編成:Fl]
1962年東京生まれ。東京藝術大学作曲科卒業。第2回Music Today今日の音楽賞第3位、International Rostrum of Composers第2位、ロスアンゼルス市栄誉音楽市民賞受賞。

平川 加恵(Kae HIRAKAWA)
《3人の奏者のための組曲》(2012)[編成:Cl(B-Cl), Vn, Pf]
1986年生まれ。東京藝術大学大学院修士課程作曲専攻在学中。第20回芥川作曲賞ファイナリスト。作曲を佐藤眞、中田直宏、夏田昌和、野平一郎の各氏に師事。

海外コンクール情報

CALL FOR ELECTROACOUSTIC MINIATURES “SOUND WALK / SOUND GARDEN 2012″

The deadline to send electroacoustic miniatures for the Sound Walk 2012 has been extended until the 30th of June 2012

This year’s Sound Walk moves to the Lisbon’s Goethe-Institut Garden and is devoted to “sound text composition”

CHECK RULES

EM PORTUGUÊS
http://misomusic.com/index.php/pt/criacao/concursos-de-composicao/2012/162-sound-walk-2012

IN ENGLISH
http://misomusic.com/index.php/en/creation/competition/2012/162-sound-walk-2012

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13th ELECTROACOUSTIC COMPOSITION COMPETITION MUSICA VIVA 2012

The deadline to participate in the Electroacoustic Composition Competition Música Viva 2012 has been extended until the 15th of September 2012

This years edition, open to composers of any age and nationality has new rules! Take this opportunity to present your music in concert by the Miso Music Loudspeakers Orchestra at the 2013 edition of the Música Viva Festival

CHECK RULES

IN ENGLISH
http://misomusic.com/index.php/en/creation/competition/2012/163-concurso-de-composicao-musica-viva-2012

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***Apologies for cross-posting, but feel free to forward! ***
*Please pass this announcement on to friends and colleagues who might find it of interest.*

MISO MUSIC PORTUGAL
Centre for Musical Creation
Portuguese Research & Music Information Centre
http://www.misomusic.com
http://www.mic.pt

Portuguese Music Council – Member of the European Music Council
and group of the International Music Council of the UNESCO
Member of the International Association of Music Information Centres. (IAMIC)
Portuguese Section of the International Society of Contemporary Music. (ISCM)
Portuguese Federation of the International Confederation of Electroacoustic Music. (ICEM)
Associate Member of the European Conference of Promoters of New Music (ECPNM)
International Computer Music Association (ICMA)
Member of the International Netwrok for Contemporay Performing Arts (IETM)

Fund: Secretaria de Estado da Cultura/Direcção Geral das Artes

Support:

第20回朝日現代音楽賞受賞記念 山田 岳 ギターリサイタル

第20回朝日現代音楽賞受賞記念 山田 岳 ギターリサイタル

2012年5月11日(金)開場18:30 開演19:00
東京オペラシティリサイタルホール

★チケット予約受付中!

全席自由
前売:一般3,000円 学生1,500円
当日:一般3,500円 学生2,000円

問い合わせ
電話:080-3397-1390
mail:gacchan2001(a)hotmail.com(山田岳)
電話:03-0446-3506
mail:80th(a)jscm.net(日本現代音楽協会/平日10-17時)

 

▼曲目

ジャチント・シェルシ 《コ・タⅠ》 ギターのための[1967]
松平 頼曉 《グレーティング》 ギターのための[1998]
フォルカー・ハイン 《エレクトリック・キャット》 エレクトリック・ギターとテープのための[2007]
ミシェル・ヴァン・デル・アー 《栗毛色》 ギターとテープのための[1996]
久保 摩耶子 《破船のごとし》 ギターのための[2012・初演]
田口 和行 《かぎろい》 エレクトリック・ギターのための[2012・初演]

ギター:山田 岳
エレクトロニクス:有馬純寿

 

主催:「山田岳ギターリサイタル」実行委員会
共催:日本現代音楽協会
後援:(株)現代ギター社/(株)アウラ/ギターワークショップ・アンダンテ/メディア・カーム

深澤舞*ボストン便り(9)

街路樹にも花がつき始めました

街路樹にも花がつき始めました

毎年、街の中心を流れるチャールズ川がすっかり凍り、その上にどっさりと雪が降り積もるボストンの冬ですが、今年は暖冬で、岸辺すら凍る気配もないまま春を迎えようとしています。リス達もまた可愛らしい姿を見せ始めてくれました。

雪景色の頃にと思いながら冬も終わりかけになってしまったのですが・・遅ればせながら、またバークリー音楽院での、今回は基礎的な授業のことを書かせて頂きます。

7. 授業内容―基礎科目

バークリー に入学すると全員、Ear Training、Arrangement、Harmony等、基礎となる授業のレベル分け試験を受けます。レベルは4段階あり、レベル4まで終えるとその先、更に踏み込んだ内容の基礎クラス群を自由に選択できるようになります。例えばEar Trainingですと、world musicの聴音、jazz即興の聴音、無調音楽の聴音などのクラスがレベル別クラスの向こうに楽しそうに揃っているのです。

◆Ear Training
Ear Trainingは、日本でのソルフェージュ全般に該当する授業で、ハーモニーを音ではなくコードネームで書き取ったり、メロディを移動ドで歌ったり、初めて尽くしのことも色々ありました。何より苦心したのは移動ドでの視唱で(それも、音階をDo-Di-Re-Ri-Mi-Fa-Fi-So-Si-La-Li-Ti-Doと、独特の音名で歌うのです)、 ジャズや即興演奏などで相対音感を培ってこられた学生さんは見事にスラスラ!試験前、何度も練習につきあってもらいながら、自分の音感が色々な意味で固定されすぎていたことを実感するのでした。他にはやはりジャズ中心に、変拍子や複雑なリズム打ちなどにもかなりの時間を費やします。

◆Harmony
バークリーでは和声は全てコードネームなので、Harmonyの授業でコードネームの基礎から始まり、ジャズの和声理論全般を学んでいきます。この授業で教会旋法を改めて勉強し直すことになり、それがどのようにジャズに結びついていくか、とても新鮮でした。この後には、Jazz Harmonyの様々なクラスの他、ブルース、ロック、ブラジル音楽、ビートルズなどのHarmony関連のクラスを選択することができます。バッハや近現代の音楽をジャズ和声で分析する授業もあったら、ぜひ受けてみたいと思いました。

アフリカ音楽のセッション

アフリカ音楽のセッション

◆Arrangement
この授業は、まずスウィングやブルース、ボサノバ、ビッグバンドなどの様々な形式と書法、リズムやベースのパターンを勉強しながら、ドラムの記譜法等も細かく学んでいきます。また、1つの楽曲の様々なアレンジを分析し、学期末には自分の選んだ曲を別のスタイルに書き換える課題に取り組みます。初級ではそれをコンピューターに打ち込んで音源を作りますが、次のレベルに進むと、ビッグバンドに実際に演奏してもらいます。

◆対位法
対位法も必修授業の大きな柱のひとつとなっていました。2声、3声の作曲やバッハ作品の分析、そして最後には4声フーガを完成させます。実は入学した時、ジャズがメインの音楽院で、こうした対位法を全員しっかり学ぶことが意外に思えたのですが、ジャズの即興演奏もたった一つの音素材をいかに変化させ、組み合わせ、その音素材を昇華させていくかということが基本になりますから、そう考えるといっそう興味深く、対位法の新たな側面を見ることができたような気がしました。基本の対位法のクラスを終えると、その後はJazz Counterpointや20th Century Counterpointなどのクラスに進むことができます。

◆初見/スケール他
全員、専攻するコースとは別に専攻楽器を選択し、個人レッスンやワークショップを受けます。ピアノですと、学期末の試験では自由曲2曲の他、スケール(教会旋法・長短音階)とアルペジオが課題となります。また初見が重用視されており、記譜された楽譜を弾くだけではなく、コードネームの初見、即興を交えての初見などの課題も出されます。

今日は、Rhythmic Ear Trainingという授業で取り組んだ、チック・コリアの「Fingerprint」という曲をご紹介させて頂きます。リズムパターンを書き取るという課題に四苦八苦しながらも、何度も楽しく聴き入りました。この授業の先生は現役のドラムプレイヤーの方だったのですが、曲が乗り移ったかのような、リズムを刻む先生の手足の動きに、クラスメートのお友達と目を見張ったものでした。

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三寒四温まっただ中の季節、もうすぐ桜の開花ニュースも届く頃でしょうか。どうぞ素敵な春の始まりをお過ごしください。

(2012.3.27. Mai Fukasawa)

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今度は鍵盤ハーモニカ!・鍵ハモ実演レクチャー京都で開催!

「現音 in 関西」第3弾企画プレイヴェント

野村誠による鍵ハモ・実演レクチャー

2012年4月8日(日)14:30開演
京都市西部いきいき市民活動センター第1会議室
京阪出町柳駅より徒歩7分 京都市左京区田中玄京町149

野村誠

野村 誠

鍵盤ハーモニカ・トリオ作品を公募するにあたり、作曲家であり鍵盤ハーモニカ奏者の野村誠さんによるレクチャーを開催します。

募集した作品は2013年2月頃関西圏で開催予定の〈現代の音楽展2013〉で上演致します。募集要項はレクチャー会場及びウェブサイトで発表致します。応募多数の場合は実行委員会で選曲させて頂きます。

レクチャーでは、野村さんによる資料と実演を交えながら鍵盤ハーモニカの魅力や可能性を解説します。

講師:野村誠
制作:近藤浩平(日本現代音楽協会会員)

鍵盤ハーモニカの楽器説明。
さまざまな奏法の実演
譜面例配布実演で説明
鍵盤ハーモニカの即興演奏いろいろ紹介
鍵盤ハーモニカトリオの録音を使って、これまでに書かれた作品例の紹介
作品募集意図、募集要項説明
演奏会プラン説明

●参加費・資料代:500円(当日会場でお支払い下さい)
●申込み(要予約):日本現代音楽協会 Tel.03-3446-3506 mail.80th(a)jscm.net

※日本現代音楽協会会員及びサポーター(維持会友)は無料でご入場になれますが、事前予約が必要です。
※先着順で、定員に達し次第申し込みを打ち切らせて頂きます。