【現代の音楽展】野村誠 鍵ハモトリオ「鍵盤ハーモニカ3重奏のために。」2月3日芦屋・山村サロンで開催

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〈扉—未知なる創造へ 現代の音楽展2013〉現音 in 関西 第3弾

野村誠 鍵ハモトリオ「鍵盤ハーモニカ3重奏のために。」

2013年23日(日)14:30開場 15:00開演|山村サロン(兵庫県・芦屋駅前 芦屋ラポルテ本館3F)

制作:近藤浩平

 

1曲3分、15人の作曲家による、15曲。

アンドリュー・メルヴィン/トリオ
池田真沙子/もつれたリチェルカーレ(初演)
大慈弥恵麻/Nasobema 2 (初演)
ガルディカ・ギギー・プラディプト/カンポンメロディー(初演)
木山 光/曾根崎心中(初演)
近藤浩平/南の島の3人の男(初演)
高橋哲男/五連鐘楼のアナグラム(初演)
田口雅英/3分間の夢想(初演)
中村典子/雛翠 baby green(初演)
野村誠/ベルハモまつり
平木 悟/音楽は◎る(初演)
福井とも子/新作(初演)
三沢治美/ブルーダンス(初演)
南川弥生/ムーンレインボウ(初演)
諸橋玲子/おとなひII(初演)

演奏:野村誠片岡祐介鈴木潤(鍵盤ハーモニカ)

 

全自由席2,500円

チケットお求め ⇒ 日本現代音楽協会 メール:gendai2013(@)jscm.net 電話:03-3446-3506

 

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鍵ハモトリオ・コレクション

kenhamo_trio_裏「百人一首」のような「鍵盤ハーモニカ(鍵ハモ)トリオ集」を作ろうと思って,同時代に生きる作曲家に委嘱を始めたのは、2006 年のこと。 5年間で、3分以内の小品が16曲も集まり、一曲ごとに全く違った響きが立ち上がった.鍵ハモトリオという編成は、本当に可能性があると確信した。しかも、日本は世界屈指の鍵ハモ先進国。メンバーを集めるのも比較的簡単で、再演もしやすい。コンサートホール、ライブハウス、会議室、カフェ、様々な場所で演奏ができる。例えば、田中吉史の「うろおぼえの旋律とコラール」は、07年に京都で初演したが、その後も、08年に東京で、 09年に浜松、名古屋、ロンドン、東京で再演するなど、頻繁に演奏している。

日本以外の国では、鍵ハモトリオは、非常に珍しい編成だが、鍵ハモと譜面と音源を持って、世界各地で少しずつ種まきをし、輪が広がってきた。イギリスには、鍵ハモに興味を示している作曲家が何人もいる。 例えば、Andrew Melvinがブルネル大学に提出した博士論文では、彼自身の鍵ハモトリオ作品「トリオ」について、詳述されている。インドネシア国立芸大を最優秀の成績で卒業したばかりのGardika Gigih Pradipta は、鍵盤ハーモニカを頻繁に用いた演奏活動を展開している。そして、こうした鍵ハモに興味を示す作曲家は,面白い作曲家ばかりなのだ。

こうした活動に、日本現代音楽協会が興味を示し、鍵ハモトリオの新作を公募することになった。これは、歴史的な事件だと思う。名乗りをあげた作曲家は、予想通り個性派ぞろいだった。日本現代音楽協会の会員から7名、非会員から4名、計11名の新作が集まった。それに加えて、インドネシアの民族音楽を題材にしGardika Gigih Pradiptaの作品、非常にエネルギッシュでリズミカルな木山光の作品、イギリス人らしいユーモアが詰まったAndrew Melvinの作品など、あわせて15人、15曲。譜面を前に現在、猛練習中で、大変だがこれは本当に面白い。今回のプログラムは、様々な音の珍味を一口ずつ味わっていただけると思う。

コンサートでは、3分の曲の演奏の前に、それぞれの作品や作曲家に関する5分のトークをつける予定だ。  鍵ハモトリオという編成は、いずれ(ハイドンの時代の弦楽四重奏のような)スタンダードな編成になると思う。多くの作曲家が、これからも鍵ハモトリオの作品を書くだろうし、鍵ハモを演奏するプレイヤーも増えていくだろう。そんな時代は時々刻々と近づいている。今回のコンサートは、その大きな一歩になると思う(野村誠)

 

▼プロフィール

野村誠 NOMURA Makoto
鍵ハモ奏者として、現代音楽/即興演奏のフィールドを中心に、幅広く演奏活動。Juice Festival(イギリス)、Melodica Summit(ドイツ)、Lille 2004(フランス)、Zommer Jazz Fiestour(オランダ)、竹山国際芸術祭(韓国)、Festival Musik Tembi(インドネシア)などで鍵盤ハーモニカを演奏。96 年、鍵ハモ・オーケストラ「P-ブロッ」結成し、平石博一、Elliott Sharp、しばてつ、Soe Tjen Marching他、数多くの作曲家の新作を世界初演。06 年より、「鍵ハモトリオ」プロジェクトを開始し、鶴見幸代、朴守賢、田中吉史、David Kotlowy、橋本知久、牛島安希子などの作曲家の委嘱新作を次々に世界初演。09 年、国際交流基金(ロンドン)にて、鍵ハモのレクチャーを行う。NHK 教育テレビ「あいのて」、「ひみつのチカランド」、「ドレミノテレビ」などに出演し、鍵ハモの魅力を伝える。第1回アサヒビール芸術賞受賞。作曲プロジェクト「原発やめます」を進行中。著書に「音楽づくりのヒント」(音楽之友社)、「即興演奏ってどうやるの」(あおぞら音楽社、片岡祐介との共著)ほか。現在、京都造形芸術大学客員教授。

片岡祐介 KATAOKA Yusuke
1969年生まれ。東京音楽大学で打楽器を学び、スタジオミュージシャンを経て、1997年~ 2000年、岐阜県音楽療法研究所に研究員。打楽器奏者としては、伊左治直、坂野嘉彦、近藤浩平、野村誠などの作品を世界初演。06年度NHK教育テレビ「あいのて」に黄色のあいのてさんとしてレギュラー出演。1998年より、鍵ハモ・オーケストラ「P-ブロッ」にゲストとして参加するなど、頻繁に鍵ハモの演 奏を行う。2009 年には、ロンドンの国際交流基金にて、Andrew Melvinの鍵ハモ3 重奏のための「トリオ」を世界初演。著書に「CDブック音楽ってどうやるの」(野村誠と共著:あおぞら音楽社)がある。現在、京都女子大学、京都造形芸術大学非常勤講師。

鈴木潤 SUZUKI Jun
バス鍵ハモの第一人者。京都大学哲学科卒業後(卒業論文のテーマは「リズム概念の拡大と発展」)、レゲエ・キーボーディストとして、ジャマイカおよび日本のレゲエアーティストのツアー・レコーディング等をサポート。その後、R&B、ブラジル音楽のキーボーディストしても活躍。鍵ハモ・オーケストラ「P-ブロッ」は、結成時より参加し、バス鍵ハモの演奏技術を開拓し、イギリス、フランスでの公演で、絶賛される。11 年、メロディオンフェスティバルに出演し、バス鍵ハモの魅力を披露。著書に「こどもの器楽合奏曲集」、「音・リズム・からだ」(民衆社)ほか。参加CD多数。現在、京都女子大学、京都造形芸術大学非常勤講師。
主催:日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)
協力:山村サロン
協賛:株式会社鈴木楽器製作所
助成:芸術文化振興基金
公益財団法人 花王芸術・科学財団
公益財団法人ロームミュージックファンデーション
一般社団法人 日本音楽著作権協会(JASRAC)

第22回朝日現代音楽賞受賞の言葉〜佐藤祐介(ピアノ)

第22回朝日現代音楽賞受賞 佐藤祐介(ピアノ)

 

佐藤祐介 本選の演奏

このコンクールはとても自己プロデュース能力が問われる一筋縄では行かないコンクールで、あらゆる国の多種多様な作品、さまざまな編成が並んでいます。また、審査員の先生方は現代音楽のプロフェッショナルですので音楽の本質を審査されるのだろうと思っていましたが、私にはとても先の読めないレースのように感じられました。

ファイナリスト決定時に、初めて演奏するファイナルの2曲に手を付けておらず、限られた時間でそのステージに向けて何をすることが出来るのかを考えていました。現代音楽にはさまざまなタイプの音楽があります。しかし、私のプログラムには特殊奏法や内部奏法を含む曲はなく、決してコンクール向けといわれるものではありませんでした。ピアノの限られた制約の中で、私はなにができるのかと自問自答し、そこでたどり着いたのが「表現をすることだけにとらわれてしまい、雁字搦めにならないこと」でした。

思い返せば、幼いころからCDが擦り切れるほど聴き、音楽家としてのスタイルに憧れていた、ピアニストの高橋アキ先生が聴いて下さっていることが私にはあまりにも非現実的すぎて実感が湧いていませんでした。しかし、気持ちが固まった瞬間にコンクールや現代音楽であるというあらゆる概念から解き放たれ、自分自身の音楽が自然とできるようになっていました。

その結果、思いがけなく朝日現代音楽賞という素晴らしい賞をいただきとても幸せな気持ちです。この受賞を励みに、私は博物館に並ぶ素晴らしい骨董品のような、すなわち名曲を並べるだけでなく、知られていない作品の紹介や、委嘱や初演に携われるピアニストになりたいと思います。

 

▼佐藤 祐介(さとう ゆうすけ)

福島県出身。12歳よりピアノを始め、15歳でデビューリサイタルを開催。UFAM国際音楽コンクール第2位、三善晃ピアノコンクール、チェコ音楽コンクール第1位。第15回浜松国際ピアノアカデミーにおいて、中村紘子等のマスタークラスを受講。昭和音楽大学コンチェルト定期演奏会のソリストに選抜されプロコフィエフのピアノ協奏曲第2番作品16を演奏。現在、大森ひろみに師事。これまで、故安藤友候、江口文子、杉谷昭子、平間百合子、藤原由紀乃、本尾かおる、柳川守に師事。

本選演奏曲:

権代敦彦/無常の鐘 ピアノのための(2009)
鈴木純明/”Impromptu” pour piano solo(2007)
William BOLCOM/Nine Bagatelles(1996)

〈扉—未知なる創造へ 現代の音楽展2013〉2月に兵庫と東京で全4公演

(1) 野村誠 鍵ハモトリオ「鍵盤ハーモニカ3重奏のために。」

2013年23日(日)14:30開場 15:00開演|山村サロン(芦屋)
制作:近藤浩平

鍵盤ハーモニカ。だれしも幼少期より慣れ親しんできた鍵ハモ。その超プロフェッショナル・トリオが紡ぎだす「未知なる創造」への扉! 兵庫県は芦屋駅前の山村サロンにて華々しく開催。国外作曲家を含めた全15人の第一線作曲家による15作品。未曾有の驚嘆と感動の世界がここに! 鍵ハモ・トリオによる「百人一首」完成をめざすユニットの覇気が光彩を放ちます。

アンドリュー・メルヴィン/トリオ
池田真沙子/もつれたリチェルカーレ(初演)
大慈弥恵麻/Nasobema 2 (初演)
ガルディカ・ギギー・プラディプト/カンポンメロディー(初演)
木山 光/曾根崎心中(初演)
近藤浩平/南の島の3人の男(初演)
高橋哲男/五連鐘楼のアナグラム(初演)
田口雅英/3分間の夢想(初演)
中村典子/雛翠 baby green(初演)
野村 誠/ベルハモまつり
平木 悟/音楽は◎る(初演)
福井とも子/新作(初演)
三沢治美/ブルーダンス(初演)
南川弥生/ムーンレインボウ(初演)
諸橋玲子/おとなひII(初演)

演奏:野村誠片岡祐介鈴木潤(鍵盤ハーモニカ)

●全自由席2,500円(12月17日より日本現代音楽協会で発売開始)

 

 

(2) 世界に開く窓~世界のニューエイジ・中村麗ピアノリサイタル

2013年28日(金)18:30開場 19:00開演|杉並公会堂小ホール(荻窪)
制作:国際部、福井とも子

海外在住の若手演奏家をフィーチャーし、わが国での活動への契機とするコンセプト。ドイツで活躍するピアニスト中村麗(なかむられい)を迎えて、現地の作曲家およびISCM入選歴をもつ現音会員の作品全6曲をプログラムとする。ピアノとエレクトロニクスのコラボレーションに注目! プレ企画としてソリストによるレクチャーを予定。

ヨハネス・クライドラー(ドイツ)/study for piano
イーダ・ルンデーン(スウェーデン)/Verktum
リュク・フェラーリ(フランス)/Und so Weiter
徳永 崇/新曲(初演)
渡辺俊哉/新曲(初演)
伊藤高明/新曲(初演)※曲順未定

演奏:中村麗(ピアノ)

●全自由席3,000円12月22日よりチケットぴあで発売開始

 

 

(3) 室内オーケストラの新地平 II 〜JSCMユース・チェンバー・オーケストラと“競楽”優勝者の饗宴

2013年213日(水)18:30開場 19:00開演|渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール(渋谷)
制作:松尾祐孝・安良岡章夫

現音の目玉企画のひとつ「現代音楽演奏コンクール“競楽”」の過去の優勝者たちと若手精鋭室内オーケストラの瑞々しさ溢れる共演の一夕。制作は松尾祐孝と安良岡章夫。初演および国内初演の5作品が、無類に鮮烈な熱気の中で凌ぎをけずる。

遠藤雅夫/<フリーズV>室内管弦楽のための(日本初演)

野崎勇喜夫/カヌシャマ・トゥバラーマ(初演)

倉内直子/「光の日々―私達の覚醒するつながり」—フルート独奏と12楽器のための (初演)
.   フルート独奏:増本竜士 (競楽VIII優勝/第18回朝日現代音楽賞受賞)

近藤浩平/ギター協奏曲「旅するギター」作品131 (初演)
.   ギター独奏:山田岳(競楽IX優勝/第20回朝日現代音楽賞受賞)

露木正登/“幻想曲風に II ”~フルート独奏と14人の奏者のための(初演)
.   フルート独奏:間部令子(競楽VII優勝/第16回朝日現代音楽賞受賞) ※曲順未定

JSCMユース・チェンバー・オーケストラ
多久潤一朗(フルート)、上畠義男(オーボエ)、三木薫(クラリネット)、川崎聡(バスーン)、竹内弦(ヴァイオリン/コンサートマスター)、星野沙織(ヴァイオリン)、藤原歌花(ヴィオラ)、松本卓以(チェロ)、倉持敦(コントラバス)、兼重稔宏(ピアノ)、関聡(打楽器)、福川伸陽・小川敦(ホルン)、津守祥三(トランペット)、永見智(トロンボーン)

指揮:松尾祐孝 安良岡章夫

●全自由席2,800円12月22日よりチケットぴあで発売開始

 

 

(4) 第19回朝日現代音楽賞受賞記念 吉村七重 箏リサイタル

2013年224日(日)17:30開場 18:00開演|JTアートホール(虎ノ門)
制作:佐藤昌弘・松尾祐孝

本年度の音楽展フィナーレは、昨年の朝日現代音楽賞受賞者、箏奏者吉村七重の受賞記念リサイタル。東京虎ノ門のJTアートホールにて開催。現音会員による二十絃箏のソロ作品ならびに他楽器とのアンサンブル作品、いずれ劣らぬ6作品が、現代二十絃箏曲のトップ奏者の手を通じてさらなる輝きを放つ!

松尾祐孝/フォノXI~二十絃箏独奏の為に~
.   吉村七重(二十絃箏)

板本勝百/紫苑の小袖(初演)
.   田村法子(二十絃箏 I ) 坂本ゆり子(二十絃箏 II )

佐藤昌弘/ミラージュ~二十絃箏とオーボエのために(初演)
.   吉村七重(二十絃箏) 上畠義男(オーボエ)

松永通温/分け入る夢の森 (初演)
.   吉村七重(二十絃箏) 辺見康孝(ヴァイオリン)

久田典子/Progression(初演)
.   吉村七重(二十絃箏)

福士則夫/二十絃箏と笙のための「火の鳥」
.   吉村七重(二十絃箏) 宮田まゆみ(笙)

●全自由席4,000円12月22日よりチケットぴあで発売開始

 

★チケットぴあ
電話:0570-02-9999(Pコード:188-585)
ウェブサイト http://t.pia.jp

主催・お問い合わせ:日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)
電話:03-3446-3506 ウェブサイト www.jscm.net
助成:芸術文化振興基金 公益財団法人ロームミュージックファンデーション 一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC) 公益財団法人三菱UFJ信託芸術文化財団[2/13]

第22回朝日現代音楽賞にピアノの佐藤祐介さん

戦後に作曲された現代音楽作品の演奏を競う「第10回現代音楽演奏コンクール“競楽X”本選会」(主催:日本現代音楽協会・朝日新聞社、審査委員長:湯浅譲二)が2012年12月9日(日)14:00より、東京都渋谷区のけやきホールに於いて行われ、東京都町田市の佐藤祐介さん(23)=ピアノ=が優勝し、第22回朝日現代音楽賞(賞金50万円)を受賞した。
第2位は東京都練馬区のマクイーン時田深山さん(27)=箏=と、滋賀県草津市の若林かをりさん(32)=フルート/ピッコロ=が同点で受賞した。
審査委員特別奨励賞には栃木県下野市の原田真帆さん(18)=ヴァイオリン=が選ばれ、一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)より記念の盾が贈られる。
聴衆の投票による聴衆賞には佐藤さんが選ばれた。
表彰式は2013年1月24日(木)東京都内で行われる、日本現代音楽協会新年パーティの席上で行われる。

 

※同点により2位2名、3位なし。2位10万3位5万の賞金を合わせた15万円を分割授与。

 

朝日現代音楽賞:その年の現代音楽演奏に優れた業績を示した演奏家または演奏団体に授与する。コンクールを開催する年はコンクール優勝者に、行わない年は日本現代音楽協会会員、会友、音楽関係者などによる推薦により決定。

 

後列左より、佐藤昌弘(競楽実行委員長/日本現代音楽協会理事)、上野信一(審査委員/打楽器)、高橋アキ(審査委員/ピアノ)、小泉浩(審査委員/フルート)、佐藤紀雄(審査委員/ギター)、金子仁美(実行委員/日本現代音楽協会理事)、久田典子(実行委員/日本現代音楽協会会員)
前列左より、安田結衣子(ピアノ)、原田真帆(ヴァイオリン)、マクイーン時田深山(箏)、湯浅譲二(審査委員長/作曲/日本現代音楽協会理事)、佐藤祐介(ピアノ)、若林かをり(フルート)、木埜下大祐(フルート)

 

「第22回朝日現代音楽賞」選考コンクール
第10回現代音楽演奏コンクール“競楽X”

主催:日本現代音楽協会 朝日新聞社

審査委員:
湯浅譲二(作曲/日本現代音楽協会理事、審査委員長)
上野信一(打楽器)
小泉浩(フルート/第2回朝日現代音楽賞)
佐藤紀雄(ギター/第5回朝日現代音楽賞)
高橋アキ(ピアノ)

日程:
第1次予選 2012年11月19日(月)〜20日(火)
第2次予選 2012年11月24日(土)
本    選 2012年12月9日(日)
全53組参加 ※ソロも1組と数える。

会  場:
けやきホール(古賀政男音楽博物館内/東京都渋谷区上原)

 

 

■第1位・第22回朝日現代音楽賞(朝日新聞社より賞状と賞金50万円)

佐藤 祐介(さとう ゆうすけ)ピアノ(23歳、福島県出身、東京都町田市在住)

福島県出身。12歳よりピアノを始め、15歳でデビューリサイタルを開催。UFAM国際音楽コンクール第2位、三善晃ピアノコンクール、チェコ音楽コンクール第1位。第15回浜松国際ピアノアカデミーにおいて、中村紘子等のマスタークラスを受講。昭和音楽大学コンチェルト定期演奏会のソリストに選抜されプロコフィエフのピアノ協奏曲第2番作品16を演奏。現在、大森ひろみに師事。これまで、故安藤友候、江口文子、杉谷昭子、平間百合子、藤原由紀乃、本尾かおる、柳川守に師事。

本選演奏曲:

権代敦彦/無常の鐘 ピアノのための(2009)
鈴木純明/”Impromptu” pour piano solo(2007)
William BOLCOM/Nine Bagatelles(1996)

 

 

※同点により2位2名、3位なし。2位10万3位5万の賞金を合わせた15万円を分割授与

■第2位

マクイーン時田 深山(まくいーんときた みやま)箏(27歳、オーストラリア・メルボルン出身 東京都練馬区在住)

7歳から筝を学び、メルボルンとシドニーで小田村さつきに、東京で沢井一恵に師事。2008年インド映画「The Japanese Wife(日本人の妻)」の音楽で、箏と歌を担当。2008年にモナシュ大学音楽学部及び文学部卒業以来、日本に活動の拠点を移す。NHK邦楽技能者育成会第55期首席卒業。沢井箏曲院教師。現在文部科学省奨学金により、東京藝術大学院音楽研究科所属。第15回賢順記念箏曲コンクール奨励賞受賞。第7回ルーマニア国際音楽コンクール室内楽部門1位・日本ルーマニア音楽協会理事会賞・オーディエンス賞受賞。

本選演奏曲
高橋悠治/橋をわたって(1984)

 

■第2位
若林 かをり(わかばやし かおり)フルート/ピッコロ(32歳、京都府出身 滋賀県草津市在住)

東京藝術大学音楽学部卒業。(財)ロームミュージックファンデーションの奨学生として2009年秋より渡仏。2012年ストラスブール音楽院スペシャリゼーション課程(マリオ・カローリクラス)を修了。今年3月、同音楽院において震災メモリアルコンサート『Vers TOHOKU』を企画・開催し、邦人作品と即興演奏によるプログラムは話題を呼んだ。現在、(財)平和堂財団海外留学助成を得て、ルガーノ音楽院に在籍。2009年NHK-FM『名曲リサイタル』出演。

本選演奏曲:
若林千春/うつ…原響 I(2001)
Franco DONATONI/NIDI(1979)

 

 

■審査委員特別奨励賞(賞状と社団法人日本音楽著作権協会より表彰楯授与)

原田 真帆(はらだ まほ)ヴァイオリン(18歳、栃木県出身 栃木県下野市在住)

栃木県生まれ。3歳よりヴァイオリンを始める。2012年3月東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を卒業、現在同大学器楽科1年在学中。澤和樹氏に師事。

本選演奏曲:
松下功/ヴァイオリン・ソロのための「マントラ」(2001)

 

 

■入選(本選演奏順)

白井 奈緒美(しらい なおみ)サクソフォン(35歳、香川県出身、香川県木田郡在住)

本選演奏曲:
酒井健治/イニシャルS(2010)

 

安田 結衣子(やすだ ゆいこ)ピアノ(29歳、大阪府出身、東京都板橋区在住)

本選演奏曲:
Oliver KNUSSEN/Variations for piano op.24(1989)
Pierre BOULEZ/Incises pour piano(1994, Version 2001)

 

木埜下 大祐(きのした だいすけ)フルート(35歳、石川県出身、東京都豊島区在住)

本選演奏曲:
佐原洸/パラジウム(2012)*ピアノ伴奏付き

 

 

■ 聴衆賞(本選会にご来場のお客様による投票の最多得票者へ贈られます)

佐藤 祐介(さとう ゆうすけ)ピアノ

 

 

第1次予選申込 53組 うち参加 53組
第2次予選へ進出 16組 うち参加 16組
本選へ進出 7組 参加7組

第10回現代音楽演奏コンクール“競楽X”本選結果

▼第一位 第22回朝日現代音楽賞
佐藤 祐介(さとう ゆうすけ)ピアノ

 

▼第二位
マクイーン時田 深山 (まくいーんときた みやま)箏
若林 かをり(わかばやし かをり)フルート

 

▼審査委員特別奨励賞
原田 真帆(はらだ まほ)ヴァイオリン

 

▼入選
白井 奈緒美(しらい なおみ)サクソフォン
安田 結衣子(やすだ ゆいこ)ピアノ
木埜下 大祐(きのした だいすけ)フルート

 

▼聴衆賞
佐藤 祐介(さとう ゆうすけ)ピアノ

 

※本選の演奏順で表記しています。