アマチュアのための現代音楽演奏コンテスト参加者発表

アマチュアのための現代音楽演奏コンテスト
2013年10月26日[土]13:45開場/14:00開演
国立音楽大学講堂小ホール

 

吉村謙介(ピアノ独奏)
松平頼則/リード I(呂旋法による)

鈴木未夏(ピアノ独奏)
湯浅譲二/内触覚的宇宙 I

中川歩美(ピアノ独奏)
矢代秋雄/ピアノ・ソナタ 第1・2楽章

冨田愛佳(ピアノ独奏)
八村義夫/ピアノのための即興曲

脇 春菜(ピアノ独奏)
林光/ワルシャヴィアンカ変奏曲

—休憩—

SIGN PERCUSSION ENSEMBLE(打楽器四重奏)
渡辺俊哉/兆し

三條東彦(ピアノ独奏)
木下牧子/夢の回路 I

栗田桃子(ピアノ独奏)
北爪道夫/様々な距離II

梅本真衣&大間寛斗(ピアノ連弾)
新実徳英/三つのワルツより「I. 四角いワルツ」「III. 夢のワルツ」

 

※演奏順は変更となる場合があります。
※コンテスト終了後、小ホールにて結果発表、講評、表彰式を行います(チラシ情報から変更となりました)。

アマチュアのための現代音楽演奏コンテスト参加要項

【追加募集】応募期間:2013年9月19日(木)〜25日(水)17:00

日本現代音楽協会
アマチュアのための現代音楽演奏コンテスト参加要項

協力:国立音楽大学  後援:朝日新聞社

 

当コンテストは、現代音楽普及の裾野を広げるべく、演奏の専門家でない一般の方々に幅広く門戸を広げ、現代曲の演奏にチャレンジする機会として開催します。

 

■日 程 2013年10月26日(土)14:00〜

演奏順は、楽器編成等を考慮した後、抽選によって当協会がこれを決定します。
※演奏審査は公開されます。(入場無料)

 

■会 場  国立音楽大学講堂小ホール

東京都立川市柏町5-5-1 Tel 042-535-9508
西武新宿(拝島)線、多摩都市モノレール 玉川上水駅下車、改札出て左へ 西武線線路沿い徒歩8分


大きな地図で見る

 

■参加資格

(1) 国籍および年齢を問いません。

(2) 報酬を得るなどプロフェッショナルな演奏活動をしていない人、コンクールの入選歴がない人にかぎります。

(3) 独奏する個人もしくは合奏する2〜10名の団体(以下、組と呼びます)として参加できます。合奏の場合、指揮者1名も参加者として加えることができます。一人で二組まで参加することが可能です。ただしその二組が、ともに独奏であってはなりません。

 

■演奏曲

(1) 参加者は、コンテストにおいて、日本現代音楽協会会員または元会員の作曲した、演奏者1名から10名までを要する楽曲の、原則として全曲を演奏します。元会員については、日本現代音楽協会事務局までお問い合わせ下さい。

(2) 多楽章から成る楽曲の一部の楽章を省略して演奏することは差し支えありません。また、曲集からの選曲も可能です。

(3) 演奏時間は、7分までとします。その時間内であれば、演奏曲数の制限はありません。7分を超えた場合、ベルの合図により演奏の終了が指示されます。

(4) 楽曲の一部を省略して演奏することは、全曲の約3分の1を超えぬ範囲で、参加者が参加申込み時にあらかじめ申請し、主催者の同意を得たときに承認されます。(なお、申込み時から演奏直前までの間に、審査委員長の判断により省略を指示される場合があります)

(5) 演奏する楽曲の楽器編成は自由です。声、声楽も差し支えありません。ただしエレクトロニクス、電子楽器の使用はできません。電気楽器についてはヴィブラフォン、エレクトリック・ギター、オンド・マルトノのみ使用可能とします。楽器、使用機材については、原則として参加者が持参して下さい。ピアノの使用については次項に記載する2台のうち1台に限ります。プリペアド、内部奏法については次項に従ってください。即興演奏については、楽譜に指示がある場合のみ認められます。

 

■使用楽器

主催者は下記のピアノを用意します。

A) スタインウェイ・フルコンサートグランドピアノD型:通常の奏法に限り使用できます。

B) 内部奏法を行う場合、別機種のピアノを用います(機種未定)。ただし、審査委員会が、甚だしくピアノを損傷する恐れが有ると判断するときは、演奏曲の差し替えを求めます。
上記以外の楽器を使用する場合は、参加者が準備してください。その場合、その楽器の調達、運搬、調整、配置、撤去、組み立て・解体については、参加者の責任と負担によるものとし、実施にあたっては主催者の指示に従うものとします。なお、ステージ上の配置、大きさ、数量の限界などについては、下記「ステージ寸法略図」を参照し、参加者において判断してください。また、演奏審査進行の都合により、舞台上に他の参加者の使用する楽器、機材などが置かれている場合があります。

 

■ステージ寸法略図

小ホールステージ

 

■経 費

本コンクールに参加するために必要な旅費、交通費、通信費、食費など、参加者の諸経費は、参加者の負担によるものとします。

 

■参加料 ※振込先その他の情報は、エントリー確定後に主催者より連絡します。

参加者一名につき1,000円、団体の場合は参加者全ての人数を合計した金額になります。
同一人物が二組目に応募する場合は組ごとに各1,000円の参加料が必要になります。

 

■申込受付期間

2013年9月2日(月)から9月17日(火)午後5時到着分までを受付けます。

 

■出場人数(組数)

応募者多数の場合は、抽選により出場人数(組)を20組程度とします。
決定した出場者は10月1日に日本現代音楽協会ウェブサイトに掲載します。

 

■申込み手続き

(1) 所定の参加申込書を、下記の宛先に郵送または配送してください。
〒141-0022 東京都品川区東五反田2-5-7 山市ビル501
日本現代音楽協会事務局「アマチュアのための現代音楽演奏コンテスト」係

(2) 応募者(組)は、出場決定後すみやかに以下、A) からC) を提出することになります。

A) 演奏者登録票(演奏者それぞれの顔写真が必要になります)

B) 参加料振込票のコピー

C) 審査用楽譜(一楽曲につき一部)
楽譜が刊行されている場合は、原本(コピー不可)を提出してください。
未出版、絶版等で原本が提出できない場合はコピーの提出を認めますが、
その場合、了承済みであることを明記した作曲者本人による文書や、
出版社など権利者が発行した書類を、必ず添付してください。
コンテストで演奏する全ての楽曲を提出してください。省略については、
直接楽譜に指示してください。なお提出された楽譜はコンテスト終了後全て返却します。

 

■審査委員会と審査委員

本コンテストにおいて、審査は聴衆および審査委員会がこれを行い、運営は下記実行委員により構成される実行委員会が行います。

審査委員長      福士則夫(作曲・日本現代音楽協会会長)
審査委員(五十音順) 藤井喬梓・渡辺俊哉(作曲・日本現代音楽協会会員)
実行委員長      松平頼曉(作曲・日本現代音楽協会理事)
実行委員       森垣桂一(作曲・日本現代音楽協会理事)   他

 

■審査方法

「優秀賞」は審査委員会による審査で決定します。
「聴衆賞」は聴衆の得票数で決定します。同点の場合は審査委員会が入賞者を決定します。

 

■表 彰

審査委員会が特に優秀と認めた出演者1組に、「優秀賞」を贈り、表彰式において表彰状と、副賞として「署名入り審査委員の楽譜」が授与されます。
聴衆による投票で、もっとも票を獲得した出場者のうちから上位2組に「聴衆賞」を贈り、表彰式において表彰状と、副賞として「現音・秋の音楽展2013」(全3公演)、または「現代の音楽展2014」(全4公演)の招待状が授与されます。

 

■審査結果の発表と表彰式

入賞者の氏名は、コンテスト審査終了後、同会場にて発表、その後表彰式が行われます。

 

主催・お問い合わせ:
日本現代音楽協会事務局 〒141-0022東京都品川区東五反田2-5-7山市ビル501
電話 :03-3446-3506 Fax:03-3446-3507 E-mail:80th (a) jscm.net
要項に関するご質問は、文書(ファックス、メール等)にてお問い合わせください。

深澤舞*ボストン便り(12)

タングルウッドでのマチネ公演。開演前から大賑わいです。

タングルウッドでのマチネ公演。開演前から大賑わいです。

ボストンの街を通り抜ける穏やかな風が、少しずつ秋らしくなってきました。先日出かけたタングルウッド音楽祭への道中には、もう色づき始めた樹々もあり、短い夏がそろそろ終わりそうです。

Boston_photo_12bタングルウッド音楽祭、今回は1泊して、ジョン・ウィリアムズ指揮の映画音楽と、ハイティンク指揮の第九、景色もすっかり違う夜公演と昼公演を2日かけて楽しむことができました。まだ2歳の息子が一緒なので、今年も芝生席へ。開演よりだいぶ前から、皆思い思いにテーブルやピクニックシートを広げ、食事やワインを楽しみながら賑やかに開演を待つ光景と高揚感は、夏を迎える度に恋しくなりそうです。ジョン・ウィリアムズの公演の最後は、自身の代表作、スター・ウォーズやE.T.のメインテーマが演奏されたのですが、上空には満月が煌めき、誰の目にもE.T.が映っていることを確信できる、特別な瞬間でした。翌日も清々しい晴天で、前夜にも勝る人出でしたが、広々と連なる美しい丘にはまだたっぷりスペースが。自然の中に響き渡る第九は、音楽の神様の祝福が重なって聴こえてくるような、とても敬虔なものでした。終演後、 合唱団員の方が芝生席に来られ、迎えるご家族の拍手が、あたたかい余韻となっています。

月明かりの下でのコンサート。

月明かりの下でのコンサート。

MIT Music Library。新学期前なのでまだ人も少なく静かです。

MIT Music Library。新学期前なのでまだ人も少なく静かです。

そして先日、MIT(マサチューセッツ工科大学)出身のお友達に、MIT構内とMusic Libraryを案内してもらいました。まだ新学期前で学生さんも少ないとのことで、2歳の息子と、0歳と2歳の小さなお友だちも一緒の、賑やかなツアーです。 楽譜や音源はクラシックからミュージカル、ジャズまで様々に揃い、中でも現代音楽とエレクトロニクスのコレクションが充実しているとのこと、新刊コーナーからお勧めと見せてくださった1冊は ‘JAPANOISE’ という、こちらも興味深い本でした。

2駅先のハーバード大学とお互いに単位互換制度や共同研究も行われているそうで、また、一般の方達や子どもたちへのオープンキャンパスなども活発とのこと、ホームスクーリングを行っている知人のお子さんも、毎年夏になると、学生さん主催の科学のワークショップに参加されるのだそうです。(アメリカは全ての州でホームスクーリングが合法となっており、今は150万人を超えるそうです) なによりMITは、2001年に世界で初めて学内の講義を、資料や講義ノートと共に無償でオンライン公開し始め、全ての講義の公開を目指しているとのこと。こうして最先端の技術や学問を生み出し、その知的財産を世界に発信する本拠地は、緑豊かで穏やかな、子どもたちにも最高の遊び場でもありました。

MITキャンパス。

MITキャンパス。

MIT Music Library
http://libraries.mit.edu/music/

MIT Open Course
http://ocw.mit.edu/index.htm

MIT Open Course (Music and Theater Arts)
http://ocw.mit.edu/courses/music-and-theater-arts/
音楽関連の講義も数多く公開されています。

6月末から始まったタングルウッド音楽祭も今日で終わり。きっと9月の間にぐっと気温が下がり、紅葉の季節がやってきます。今年の夏は、アメリカで初めて蝉の声が聞こえ、日本の夏の余韻を届けてもらえました。

MITキャンパス。

MITキャンパス。

(2013.9.1. Mai Fukasawa)

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9月15日上野信一打楽器ワークショップ皮膜楽器特集 持ち込み作品試演も

上野信一打楽器WS2

第1回に引き続き、第2回上野信一打楽器ワークショップを9月15日(日)、13時から国立音楽大学新1号館合唱スタジオで行います。

今回のテーマは皮膜楽器です。皮膜楽器と言ってもその数は膨大にありますが、その中からいくつかの楽器を実演を交えながら説明します。実演では、エリオット・カーター《4つのティンパニのための8つの小品集》、北爪道夫《サイドバイサイド》、ヤニス・クセナキス《ルボンB》、カールハインツ・シュトックハウゼン《チクルス》などの曲の一部分を取り上げて説明する予定です。皮の質や叩く場所、そして発音の違いによって大きく音色が異なることを実際に聴いて、そして叩いて確かめることは、作曲する上でも大いに役立つでしょう。

さらに松平頼曉現音名誉会員、湯浅譲二現音名誉会員によるお話もあります。

またコンサートに向けて打楽器作品を公募する予定です。途中まで書いた楽譜や素材など、当日音を出して確かめたいものがある方は事前に楽譜を送って下さい(送付先は問合せの事/電話:03-3446-350 e-mail 80th(a)jscm.net)。曲のコンセプトをまとめたものでも構いません。ワークショップの日に試演し、それについて作曲家、演奏家を交えて意見交換します。最終的に曲が仕上がる前の段階で様々なアドヴァイスを受けることにより、このワークショップが有意義な場となることを期待します。(制作:渡辺俊哉)

 

講師・演奏:上野信一

制作:湯浅譲二(作曲/日本現代音楽協会名誉会員)
松平頼曉(作曲/日本現代音楽協会名誉会員)
渡辺俊哉(作曲/日本現代音楽協会会員)

 

日時:2013年915日(土)13:00〜
会場:国立音楽大学新1号館合唱スタジオ(玉川上水駅より徒歩8分)
参加料:1,000円(学生は学生証、現音会員は会員証提示で500円)

 

主催:日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)
▪お申し込み・お問合せ 電話 03-3446-3506 メール 80th(a)jscm.net

第30回現音作曲新人賞入選者発表

2013年7月27日(土)午後4時より日本現代音楽協会事務所に於いて、第30回現音作曲新人賞の二次審査が行われ、末吉保雄審査員長、名倉明子・藤井喬梓審査員による厳正な審査の結果、下記の4作品が新人賞候補作品に選ばれました。

11月6日(水)東京オペラシティリサイタルホールにて行われる「第30回現音作曲新人賞本選会」に於いて、演奏審査により新人賞受賞作を決定します(18:30開演予定)。賞金15万円。審査員特別賞「富樫賞」10万円。

 

■入選者(五十音順)

伊藤 巧真(Takuma ITO)
《ものろ・雲・のろぐ》(2013)[編成:Bariton, Tuba]
1987年生まれ。福島大学大学院人間発達文化研究科地域文化創造専攻芸術文化領域(作曲)修了。第17回東京国際室内楽作曲コンクール第2位。作曲を嶋津武仁氏に師事。

川崎 真由子(Mayuko KAWASAKI)
《ピアノ~小笠原鳥類の詩による〜》(2013)[編成:Soprano, Bass Clarinet]
1989年生まれ。国立音楽大学大学院作曲専攻在籍。奏楽堂日本歌曲コンクール第18回作曲部門一般の部第3位。作曲を菊池幸夫氏、音楽理論を山口博史氏に師事。

平野 一郎(Ichiro HIRANO)
《海の幸・天平の面影〜蒲原有明の詩に拠る、ソプラノとピアノの為の二連画》(2013)[編成:Soprano, Piano]
1974年生まれ。京都芸術大学大学院作曲専攻修了。ISCM世界音楽の日々2008ヴィリニュス大会入選。作曲を廣瀬量平、中村典子、北爪道夫、F.ドナトーニ各氏他に師事。

山下 祐加(Yuka YAMASHITA)
《ソプラノとピアノのための練習曲「五十音」》(2013)[編成:Soprano, Piano]
1987年生まれ。東京藝術大学大学院修士課程修了。現在東京成徳短期大学非常勤講師、東京藝術大学教育研究助手。作曲を尾高惇忠、日野原秀彦の各氏に師事。

 

▼応募総数:28作品

▼一次審査(譜面審査)
日時:2013年7月18日(木)15:00
場所:日本現代音楽協会事務所
通過作:9作品

▼二次審査(一次審査通過作品の作曲者によるプレゼンテーション)
日時:2013年7月27日(土)16:00
場所:日本現代音楽協会事務所
通過作(入選作):4作品