卑弥呼とホームズのヴァイオリン事件簿〜第5回「現代音楽ワークショップ」原田真帆

maholmes

こんにちは、ヴァイオリン弾きの原田真帆です。
『卑弥呼とホームズのヴァイオリン事件簿』第5回です。
前回予告した通り、今回はロンドンでの現代音楽の授業についてつづっていきたいと思います。

 

選択授業の中にあり

わたしは9月から英国王立音楽院の修士課程に在学しています。選択科目をいくつか選ぶ中で、まずわたしは迷わず「現代音楽ワークショップ」という名の授業をのぞいてみました。

その科目は学部3年以上の作曲科と声楽科・器楽科・古楽科向けに開設されています。担当教諭は作曲家ですが作曲科の専任教授ではなく、チューターという、学生のケア担当といいますか、履修相談から日々の学校生活に必要な連絡やら何やら、いわば担任の先生のようにお世話してくれる教授陣のひとりです。

教室に集まった学生の割合は、作曲家と演奏家がほぼ半々。人数は全体で20人程度でした。ヴァイオリンがわたしともうひとり、チェロがふたりにフルート・ピアノがひとりずつ、そしてクラリネットとトロンボーンやギターもいます。

 

続きを読む

国立音楽大学「ワークショップ」番外編「リゲティの創作史を紐解く」10月22日(土)開催!

kunitachi

国立音楽大学「ワークショップ」番外編
リゲティ没後10年特別企画
リゲティの創作史を紐解く

2016年1022日(土)16:00開場 16:30開演|国立音楽大学講堂小ホール

 

入場無料!

 

12月11日日上野学園石橋メモリアルホールで開催される、日本現代音楽協会主催「ジェルジ・リゲティ没後10年によせて」の関連企画として開催されるものです。

 

▼ムジカ・リチェルカータ(1951-53)
井上郷子(ピアノ)

▼6つのバガテル(1953)
栗山稜子(フルート) 梅枝理恵(オーボエ) 坂口あかり(クラリネット) 幸喜いずみ(ホルン) 内海希美子(バスーン)

▼断章(1961/64)日本初演
板倉康明(指揮)
内海希美子(ダブルバスーン) 植木穂高(バストロンボーン) 澤田 匠(チューバ) 佐藤 綾・中尾瑞希(打楽器) 日高沙耶(ハープ) 橋詰香菜(チェンバロ) 周璟悦(ピアノ) 林みのり・工藤嗟恵・城所琳音(コントラバス)

▼室内協奏曲(1969-70)
板倉康明(指揮)
吉野由香(フルート) 梅枝理恵(オーボエ) 松下 愛(クラリネット) 田中梨乃(バスクラリネット) 幸喜いずみ(ホルン) 中村広輝(トロンボーン) 橋詰香菜(チェンバロ) 周璟悦(ピアノ) 森次 優・大槻茉莉子(ヴァイオリン) 金安遥佳(ヴィオラ) 佐藤 慧(チェロ) 林みのり(コントラバス)

▼Síppal, dobbal, nádihegedüvel (2000)
福田 隆(指揮)
溝淵加奈枝(メゾソプラノ) 櫻井音斗・菊池沙弥・久保夏奈子・渡邊まや(打楽器)

 

前半解説:川島素晴(作曲家、国立音楽大学准教授)

後半解説:渡辺俊哉(作曲家、国立音楽大学准教授、日本現代音楽協会理事)

 

■お問合せ:日本現代音楽協会 電話:03-3446-3506

音楽づくりワークショップ・リーダー勉強会11月23日開催、参加者募集!

日本現代音楽協会と東京文化会館が共同で「音楽づくりワークショップ・リーダー勉強会」下記のような内容で開催します。現音事務局推薦枠が若干名ございますので、参加ご希望の方がおられましたら事務局までお知らせください。

 

主催:日本現代音楽協会・東京文化会館

日時:平成28年11月23日(水・祭)12:45受付開始、13:15〜16:30
場所:東京文化会館 リハーサル室(予定)

参加概要:参加費無料。参加者は音楽づくりに関係するワークショップ・リーダーの経験者、または将来に同種の活動を希望される音楽教員・音楽学生・音楽家・文化会館関係職員など (事前審査・面接など無)応募期間内に日本現代音楽協会で「参加登録」(名前・連絡先・職業・音楽づくりの経験の有無)が必要。先着順で5名ほど。

問い合わせ:日本現代音楽協会 電話:03-3446-3506 メール:gen-on1930@jscm.net
公募締め切り:10月3日(月)〜14日(金)17時

▼ワークショップ内容
(1)教育プログラムにおける音楽づくり〜社会教育と学校教育の連携をめざして〜 リーダー:坪能由紀子(日本女子大学教授)
(2)音楽ワークショップ「カラダ・オト・ウタウ」 リーダー:東京文化会館音楽ワークショップ・グループ

・付記
手持ち楽器があれば持参可(楽器の貸与は可)。動きやすい服装でご参加のこと。見学のみは受け付けていない。

トーク&コンサート「リゲティ“エチュード”それはピアニストへの挑戦状?贈り物?」東京音楽大学で無料開催!

tokyo_jscm

トーク&コンサート
リゲティ“エチュード”それはピアニストへの挑戦状?贈り物?

2016年1013日(木)17:30開場 18:00開演|東京音楽大学Jスタジオ


入場無料!

日本現代音楽協会は、来る12月11日(日)上野学園石橋メモリアルホールにて特別企画「ジェルジ・リゲティ没後10年によせて」を開催致しますが、その関連イベントの一つとして、東京音楽大学の協力のもと、このトーク&コンサートを開催致します。リゲティの晩年の代表作で3巻よりなる「ピアノのための練習曲集」は、現代曲の中でも近年すっかりポピュラーなレパートリーとなったものの一つであり、その「練習曲」としての体裁と高い演奏効果により、コンサートはもとより音楽大学の試験やコンクールの課題曲としても広く活用されつつあります。この作品を、作曲家の北爪道夫が解説し、ピアニストの菊地裕介が志願した東京音楽大学学生3名とともに全18曲の練習曲うち5曲と関連曲を弾き、作品の魅力に迫ります。

 

▼2台のピアノのための3つの小品(1976)より
《3. 穏かに流れるような動きで》
杉田雄大・菊地裕介(ピアノ)

▼練習曲集 第1巻(1985)より
第1番《無秩序》第4番《ファンファーレ》
杉田雄大(ピアノ)

▼練習曲集 第2巻(1988-1994)より
第8番《金属》
桜井碧水(ピアノ)
第10番《魔法使いの弟子》
槙和馬(ピアノ)

▼練習曲集 第1巻より
第6番《ワルシャワの秋》
菊地裕介(ピアノ)

 

解説:北爪道夫(作曲家、東京音楽大学客員教授、日本現代音楽協会会員)

演奏・解説:菊地裕介(ピアニスト、東京音楽大学専任講師)

演奏:杉田雄大(東京音楽大学3年) 桜井碧水(東京音楽大学3年) 槙 和馬(東京音楽大学1年)

司会:佐藤昌弘(作曲家、洗足学園音楽大学教授、日本現代音楽協会事務局長)

 

■主催・お問合せ:日本現代音楽協会 電話:03-3446-3506
■協力:東京音楽大学

卑弥呼とホームズのヴァイオリン事件簿〜第4回「ついに会えたね!ホームズ」原田真帆

maholmes

こんにちは、ヴァイオリン弾きの原田真帆です。
『卑弥呼とホームズのヴァイオリン事件簿』第4回です。

 

ついに会えたね! ホームズ

homes

というわけでロンドンにやってきました。
まだ住み始めたばかりですが、少しずつ慣れてきました。名物・赤い2階建てバスに乗って通学しております。
暮らしてみると、これまで抱いてきたイメージが変わることも多々あり、日々発見や驚きに囲われているところです。
そこで今回のコラムでは、住んで1か月のフレッシュ留学生の目から見える、ロンドンの街の様子を記してみたいと思います。

続きを読む