フォーラム・コンサートレポート

現音 Music of Our Time2023のフォーラム・コンサートは、11月30日と12月1日の2夜にわたり開催されました。
今回は出品者のレポートをお送りいたします。

 

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ISCM“世界音楽の日々”100周年記念コンサート 1月7日にオペラシティで連続2公演開催!!

“WNMD”を彩る作曲家たち
ISCM“世界音楽の日々”100周年記念コンサート

東京オペラシティリサイタルホール
2024年17日(日)

国際現代音楽協会(International Society for Contemporary Music/通称:ISCM)とは、1922年ザルツブルクで創設された現代音楽の国際的機関です。同時代の芸術音楽を振興する重要な国際ネットワークであり、現在60カ国以上が加盟しています。日本現代音楽協会はISCMの日本支部として1935年に加盟し、第二次世界大戦中の除名期間を経て、1948年に再加盟しました。このISCMは毎年、一支部が音楽祭“世界音楽の日々”(World New Music Days/略称:WNMD 以前は World Music Days/略称:WMD)を主催しています。このWNMDがザルツブルクで始まってから今年(2023年)でちょうど100年。音楽史に残る著名な作曲家の殆どがWNMDに訪れ、その作品が演奏されてきました。72名もの名誉会員は、ラヴェル、ストラヴィンスキー、シェーンベルク、ケージやリゲティ等々、錚々たる顔ぶれです(日本人では、武満徹、松平頼曉、湯浅譲二の3名)。今年ご逝去された松平頼曉氏の作品を含め、このWNMD100周年記念公演では、今までISCMに関わった作曲家の中から、できるだけ多くの国の、注目を集める若手作曲家や、WNMDに欠かせない作曲家、日本では演奏頻度の少ない作曲家等の作品を選んでご紹介しようと思います。日本人作品についても、WNMDに入選経験のある現音作曲家の新作・旧作を集めました。(国際部:福井とも子)

●Part.1=15:30開演(15:00開場)

[1]シモン・ステーン=アナーセン(1976-/デンマーク)
Within Amongst(作曲2005年日本初演)gt
映像やオブジェなど、視覚的トリックを存分に用いた表現で人気絶頂の作曲家の、生ギターたった一本で聴かせる作品。

[2]増田建太
VIS(作曲2016/2023年改訂初演)vc
Virtual Collaborative Series 2020入選。VISシリーズの元祖且つ未初演であった作品を、この公演のために改訂。

[3]ユグ・K・マルコヴィッチ(1987-/セルビア)
set adrift (作曲2018年日本初演)cl
ISCM“世界音楽の日々”(World Music Days/WMD)2019年タリン(エストニア)大会、ISCM Young Composer Award(YCA/35歳以下の作曲家対象)受賞者。

[4]土井智恵子
目が開くとき(作曲2023年初演)2vn
2013年大会入選。本公演のために新たに書き下ろされた最新作。

[5]フランチェスコ・フィリデイ(1973-/イタリア)
Corde Vuote(作曲2011年東京初演)vn, vc, pf
今や国際的な作曲家として誰もが才能を認めるフィリデイ。作品の存在感は圧倒的。時に奇妙でクレイジーな映画を見ているようであるが、素晴らしく洗練されている。

[6]徳永 崇
時間工芸(作曲2021年)a-sax, pf
2002年大会・2014年大会入選。2021年に武生国際音楽祭で初演された作品を再演。

[7]アレクサンダー・シューベルト(1979-/ドイツ)
Sugar, Maths and Whips(作曲2011年日本初演)vn, db, pf, perc, elec
奇抜な映像を駆使するなど、マルチメディアの分野で次世代をリードする。WMD2019年タリン(エストニア)大会でも注目を集めた。

 

●Part.2=19:00開演(18:30開場)

(1)カイヤ・サーリアホ(1952-2023/フィンランド/ISCM名誉会員)
Sept Papillons for Solo Cello(作曲2000年)
ISCMの数少ない女性名誉会員の一人(72人中女性は2人)。晩年まで活躍するも2023年に亡くなった。

(2)南 聡
音響版画
(作曲2012年改訂初演)cl, hp
2001年大会・2002年大会入選。ドイツでの初演から10年、新たに変更を加え、東京初演。

(3)フランク・ベドロシアン(1971-/フランス)
La solitude du coureur de fond(作曲2006年)a-sax
複雑に書き込まれた楽譜から生まれる力強い音楽が魅力。ある小説から着想を得て、主人公の肉体的・精神的圧迫を社会の弱者、その声なき声などと絡めて表現。生演奏の迫力を感じられる作品。

(4)松尾祐孝
DISTRACTION
(作曲1987年)cl, pf
本作が〈ISCM-ACL1988香港大会〉でACL青年作曲賞第1位を受賞。後に作曲者が〈WMD2001横浜大会〉の実行委員長を務める縁の端緒となった。

(5)ベアート・フラー(1954-/スイス)
Ira-Arca(作曲2012年日本初演)b-fl, db
キャリアも人気も知名度も言わずもがな。長年オーストリアを拠点に活躍。この曲は一瞬何の楽器かわからないような不思議な奏法が満載。

(6)エクトル・パラ(1976-/スペイン)
Mineral Life II (作曲2016/2021年日本初演)va
綿密に書き込まれた楽譜と複雑な音響が持ち前の作曲家。そのキレッキレのヴィオラソロ。

(7)松平頼曉(1931-2023/日本/ISCM名誉会員)
マーキトリー(象眼)(作曲1976/1985年)fl, cl, hp, perc, pf
WNMDに11回入選。情念に頼らない作曲姿勢を貫く。長年現音の理事としても尽力。この作品は初演以来演奏されておらず、今回は貴重な機会となるであろう。

 

【演奏】
木ノ脇道元(フルート)(5)(7) 岩瀬龍太(クラリネット)(2)(4)(7) 大石将紀(サクソフォン)[6](3)
新野将之(打楽器)[7](7) 藤田朗子(ピアノ)[5][6][7](4)(7) 高野麗音(ハープ)(2)(7)
山田岳(ギター)[1] 松岡麻衣子(ヴァイオリン)[4][7] 甲斐史子(ヴァイオリン)[4][5]
迫田圭(ヴィオラ)(6) 松本卓以(チェロ)[2][5](1) 山本昌史(コントラバス)[7](5)
有馬純寿(エレクトロニクス)[7]

【特別出演】
岡静代(クラリネット/アンサンブル・ルシェルシュ)[3]

 

●15:30公演一般座席券:前売3,500円/当日4,000円 ⇒ ネットで購入
●15:30公演学生座席券:前売2,000円/当日4,000円 ⇒ ネットで購入
●19:00公演一般座席券:前売3,500円/当日4,000円 ⇒ ネットで購入
●19:00公演学生座席券:前売2,000円/当日4,000円 ⇒ ネットで購入
●2公演通し一般座席券:5,000円(1月6日までの前売販売のみ、当日販売なし)⇒ ネットで購入
●2公演通し学生座席券:3,000円(1月6日までの前売販売のみ、当日販売なし)⇒ ネットで購入
●2公演通しインターネット視聴券:3,500円(1公演のみの視聴券なし) ⇒ ネットで購入

 

 

主催:特定非営利活動法人日本現代音楽協会(国際現代音楽協会日本支部)
助成:一般社団法人 日本音楽著作権協会、公益財団法人 三菱UFJ信託芸術文化財団、芸術文化振興基金、公益財団法人 花王芸術・科学財団、公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション
後援:一般社団法人 日本音楽作家団体協議会

第40回現音作曲新人賞に魯戴維さん

前列左から、川口孟(入選)、魯戴維(第40回現音作曲新人賞)、渡邊陸(入選/聴衆賞)、相澤圭吾(入選)。後列左より、渡辺俊哉日本現代音楽協会事務局長、星谷丈生審査員、福井とも子審査員長、近藤譲日本現代音楽協会理事長、山本裕之審査員。

特定非営利活動法人日本現代音楽協会(理事長:近藤譲)は、2023年12月21日(木)19:00より、東京オペラシティリサイタルホールに於いて〈現代 Music of Our Time 2023〉「第40回現音作曲新人賞本選会」(審査員長:福井とも子、審査員:星谷丈生、山本裕之)を開催し、譜面審査会において入選した4作品の演奏審査を行いました。
厳正な審査の結果、魯戴維(ろ・たいい/LU Daiwei/1996年生まれ)さんの《エル・タンゴ for Bb Clarinet and Tenor Saxophone》が2023年度「第40回現音作曲新人賞」に選ばれました。
演奏、審査に続いて表彰式が行なわれ、近藤譲理事長より賞状と賞金15万円が授与されました。
また聴衆賞に渡邊陸(わたなべ・りく)さんの《歯車》が選ばれました。
なお、2024年度の「第41回現音作曲新人賞」は、斉木由美日本現代音楽協会理事が審査員長を務め、募集テーマは「声楽を含む室内楽」で、三重奏または四重奏作品を募集します。また、2023年1月に逝去された日本現代音楽協会名誉会員・松平頼曉氏の篤志による特別賞「松平頼曉作曲賞」を新設致します。募集要項は2024年1月頃に発表します。

 

※応募総数28作。一次審査(譜面審査):2023年9月30日(土)

 

第40回現音作曲新人賞本選会結果
2023年12月21日[木]19:00開演 東京オペラシティリサイタルホール

■第40回現音作曲新人賞
賞状、賞金15万円
魯戴維(ろ・たいい/LU Daiwei)
《エル・タンゴ for Bb Clarinet and Tenor Saxophone》
【演奏】デュオ・ニュークラシカ:菊地秀夫(クラリネット)坂口大介(サクソフォン)

入選(表彰状)
川口 孟(かわぐち・たかし)《刻刻 ~クラリネットとアルトサックスのための》
渡邊陸(わたなべ・りく)《歯車》
相澤圭吾(あいざわ・けいご)《2本角アテンション クラリネット奏者とサクソフォン奏者のための》

聴衆賞(賞状)
渡邊陸(わたなべ・りく)
《歯車》
【演奏】ROSCO:甲斐史子(ヴァイオリン)大須賀かおり(ピアノ)

※入選者は本選演奏順に記載してあります。全作新作初演。

〈現音 Music of Our Time 2023〉11月12日〜1月7日にコンサート、コンクール、レクチャーを開催

レクチャーSeries 新しい創造の扉
AI と現代音楽

2023年1112日(日)
会場:洗足学園音楽大学 アンサンブルシティ棟C301教室

シンポジウム1 13:50開場 14:00開演「生成AIとの共存に向けて」

【作編曲家】 奥慶一・エンドウ.・関美奈子
【クリエイター】太田雅友
【法律専門家】張睿暎
【AI研究】大谷紀子・安藤大地
【進行役】松尾祐孝(日本現代音楽協会会員)

このところ進展が著しい生成AIの音楽への活用の発展に伴う主に著作権関連の問題点について議論を深めます。

シンポジウム2 15:20開場 15:30開演「AI と現代音楽 Part II」

【事例報告作曲家】小川類・橋本信(日本現代音楽協会会員)
【音声合成研究】嵯峨山茂樹
【AI研究】安藤大地
【進行役】松尾祐孝(日本現代音楽協会会員)

昨年度のシンポジウム(Part I)の検討を引き継いで、今回は具体的な事例の報告を端緒として議論を深めます。

【共催】日本AI音楽学会

入場無料・要予約(配信無し)⇒ 11月11日(土)までに 80th@jscm.net 宛にメールでご予約ください。関連動画をメールでお送りしますので事前にご視聴の上ご参加ください。

 

フォーラム・コンサート 第1夜
2023年1130日(木)18:15開場 18:30開演
会場:東京オペラシティリサイタルホール

1.浅野藤也/クラリネット、ヴィオラ、ピアノのための音楽(作曲2023年初演)
甲斐史子(ヴィオラ)大須賀かおり(ピアノ)他

2.楠 知子/組曲 気候変動 より Ⅴ ソナタ(作曲2023年/改訂2023年改訂初演)
楠知子(ピアノ)

3.田中範康/二十五絃箏のための音楽(作曲2023年初演)
木村麻耶(二十五絃箏)

4.河野敦朗/the unknown(作曲2023年初演)
菊地秀夫(バスクラリネット)榑谷静香(ピアノ)

5.くりもとようこ/八事のホケトゥス(作曲2023年)
間部令子(フルート)甲斐史子(ヴァイオリン)

6.植野洋美/自由と平和の略奪(仮)(作曲2023年初演)
植野洋美(ピアノ)+エレクトロニクス

7.ロクリアン正岡/弦楽四重奏曲第5番「いのしし人間の諸相」(作曲2023年初演)
迫田圭・加藤綾子(ヴァイオリン)亀井庸州(ヴィオラ)北嶋愛季(チェロ)

8.松岡貴史/秋の夜長は…(作曲2023年初演)
庄野文哉(尺八)遠藤咲季子(箏)

●座席券:4,000円ネットで購入
●インターネット視聴券:1,500円ネットで購入

 

フォーラム・コンサート 第2夜
2023年121日(金)18:15開場 18:30開演
会場:東京オペラシティリサイタルホール

1.大平泰志/paresha(作曲2023年初演)
荒木匠登(チェロ)

2.板津昇龍/ヴィオラの日記 Diary of Viola(作曲2023年初演)
迫田圭(ヴィオラ)

3.堀切幹夫/即興’23.12「夢/自然」(作曲2023年初演)
堀切幹夫(ピアノ)

4.河内琢夫/《胎動》(作曲2023年/改訂2023年改訂初演)
伊藤麻衣子(オルティンドー)上田麻里名(箏)河内琢夫(打楽器)金曽武彦(ライヴ・エレクトロニクス)

5.木下大輔/新作(作曲2023年初演)
堀江真理子(ピアノ)

6.小坂直敏/今若冲蝶の図より「クジャクチョウ」(作曲2023年初演)
美嶋佑哉(ヴァイオリン)小坂紘未(ピアノ)

7.露木正登/クラリネット・ソナタ第4番(作曲2023年初演)
鈴木生子(クラリネット)及川夕美(ピアノ)

8.山本成宏/空蝉の杜(作曲2021年)
間部令子(フルート)荒木匠登(チェロ)

9.早川和子/竹の青さ(詩:三好達治)(作曲2023年初演)
きのしたひろこ(アルト)秋山徹(テノール) 櫻井利幸(バリトン)永岡信幸(ピアノ)

●座席券:4,000円ネットで購入
●インターネット視聴券:1,500円ネットで購入

 

ペガサス・コンサート Series Vol.V
(1)Shogirls「Sho time to say goodbye」
笙:三浦礼美・中村華子 特別出演:宮田まゆみ
2023年127日(木)18:30開場 19:00開演
会場:東京オペラシティリサイタルホール

 

1. 盤渉調 調子(雅楽古典曲)2笙, 竽

2.森田泰之進/ReincarnatiOn Ring 音/輪 2020(作曲2020年)2笙, iPod, Recorded sound

3.ジャン=パトリック・ブザングラン/…sans feuilles à disperser(作曲2021年)笙

4.木下正道/graduale V 〜田島和枝さんの思い出に〜(作曲2022年)笙

5.藤井喬梓/Sho-Time(作曲1992年)笙, 竽

6.伊左治直/アサギマダラと神の少女(作曲2018年)3笙

7.山根明季子/新作(作曲2023年委嘱初演)2笙

8.高橋久美子/syzygy~二管の笙と竽のための~(作曲2022年委嘱初演)2笙, 竽

●座席券:3,000円 ⇒ ネットで購入
●インターネット視聴券:1,500円 ⇒ ネットで購入

 

ペガサス・コンサート Series Vol.V
(2)みのりて「溶ける息/消える境」
メゾ・ソプラノ:小阪亜矢子 フルート:今井貴子 チェロ:北嶋愛季
2023年128日(金)18:30開場 19:00開演
会場:東京オペラシティリサイタルホール

 

1.ヘルムート・ラッヘンマン/temA(作曲1968年)ms, fl, vc

2.エリック・タンギー/Le jardin des délice《快楽の園》(作曲1996年)ms, fl, vc

3.ピエール・ブーレーズ/《ル・マルトー・サン・メートル(主なき槌)》より〈怒る職人〉(作曲1952年)ms, fl

4.坂田直樹/新作(作曲2023年委嘱初演)ms, fl, vc

5.河崎 純/捨て子たち 星たち 2023(改訂版初演)
・慈善病院の白い病室で(詩:ブレヒト)(作曲2016年)
・明るい石たちが(詩:ツェラン)(作曲2015年)
・白く軽やかに(詩:ツェラン)(作曲2014年)

6.小田 侑/Shade in Sustention for cello solo(作曲2020年)

7.岸野末利加/Monochromer garten VIII for Alto flute solo(作曲2016年)

●座席券:3,000円 ⇒ ネットで購入
●インターネット視聴券:1,500円 ⇒ ネットで購入

 

第40回現音作曲新人賞本選会
2023年1221日(木)18:30開場 19:00開演
会場:東京オペラシティリサイタルホール

▼第1部:現音作曲新人賞本選会(演奏順未定)
1.相澤圭吾/2本角アテンション(作曲2023年初演)cl, sax

2.川口 孟/刻刻(作曲2023年初演)cl, sax

3.魯戴維/エル・タンゴ(作曲2023年初演)cl, sax

4.渡邊 陸/歯車(作曲2023年初演)vn, pf

【演奏】
デュオ・ニュークラシカ(サクソフォン:坂口大介 クラリネット:菊地秀夫)
ROSCO(ヴァイオリン:甲斐史子 ピアノ:大須賀かおり)

【審査員】福井とも子(長)、星谷丈生山本裕之


▼第2部:日本現代音楽協会会員による小個展〜近藤浩平 左手のピアノ独奏作品

1.海辺の祈り~震災と原子炉の犠牲者への追悼 左手のピアノ版 作品121
2.海辺の雪~震災と津波の犠牲者への追悼 作品122
3.三段峡と八幡高原(安芸の山々~西中国山地)作品206

【演奏】智内威雄(ピアノ)

●座席一般券:3,000円 ⇒ ネットで購入
●座席学生券:1,500円 ⇒ ネットで購入(入場時要学生証)
●インターネット視聴券:1,500円 ⇒ ネットで購入

 

“WNMD”を彩る作曲家たち
ISCM“世界音楽の日々”100周年記念コンサート

会場:東京オペラシティリサイタルホール

2024年17日(日)15:00開場 15:30開演

1.Simon Steen-Andersen(1976-/デンマーク)
Within Amongst(作曲2005年日本初演)gt
映像やオブジェなど、視覚的トリックを存分に用いた表現で人気絶頂の作曲家の、生ギターたった一本で聴かせる作品。

2.増田建太(Virtual Collaborative Series 2020入選)
VIS(作曲2016/2023年改訂初演)vc

3.Jug K. Marković(1987-/セルビア)
set adrift (作曲2018年日本初演)cl
ISCM“世界音楽の日々”(World Music Days/WMD)2019年タリン(エストニア)大会、ISCM Young Composer Award(YCA/35歳以下の作曲家対象)受賞者。

4.土井智恵子(2013年大会入選)
新作(作曲2023年初演)2vn

5.Francesco Filidei(1973-/イタリア)
Corde Vuote(作曲2011年東京初演)vn, vc, pf
今や国際的な作曲家として誰もが才能を認めるフィリデイ。作品の存在感は圧倒的。時に奇妙でクレイジーな映画を見ているようであるが、素晴らしく洗練されている。

6.徳永 崇(2002年大会・2014年大会入選)
時間工芸(作曲2021年)a-sax, pf

7.Alexander Schubert(1979-/ドイツ)
Sugar, Maths and Whips(作曲2011年日本初演)vn, db, pf, perc, elec
奇抜な映像を駆使するなど、マルチメディアの分野で次世代をリードする。WMD2019年タリン(エストニア)大会でも注目を集めた。

 

2024年17日(日)18:30開場 19:00開演

1.Kaija Saariaho(1952-2023/フィンランド/ISCM名誉会員)
Sept Papillons for Solo Cello(作曲2000年)
ISCMの数少ない女性名誉会員の一人(72人中女性は2人)。晩年まで活躍するも2023年に亡くなった。

2.南 聡(2001年大会・2002年大会入選)
音響版画(作曲2012年改訂初演)cl, hp

3.Franck Bedrossian(1971-/フランス)
La solitude du coureur de fond(作曲2006年)a-sax
複雑に書き込まれた楽譜から生まれる力強い音楽が魅力。ある小説から着想を得て、主人公の肉体的・精神的圧迫を社会の弱者、その声なき声などと絡めて表現。生演奏の迫力を感じられる作品。

4.松尾祐孝(1992年大会入選)
DISTRACTION(作曲1987年)cl, pf

5.Beat Furrer(1954-/スイス)
Ira-Arca(作曲2012年日本初演)b-fl, db
キャリアも人気も知名度も言わずもがな。長年オーストリアを拠点に活躍。この曲は一瞬何の楽器かわからないような不思議な奏法が満載。

6.Hèctor Parra(1976-/スペイン)
Mineral Life II (作曲2016/2021年日本初演)va
綿密に書き込まれた楽譜と複雑な音響が持ち前の作曲家。そのキレッキレのヴィオラソロ。

7.松平頼曉(1931-2023/日本/ISCM名誉会員)
マーキトリー(象眼)(作曲1976/1985年)fl, cl, hp, perc, pf
WNMDに11回入選。情念に頼らない作曲姿勢を貫く。長年現音の理事としても尽力。この作品は初演以来演奏されておらず、今回は貴重な機会となるであろう。

●15:30公演一般座席券:前売3,500円/当日4,000円 ⇒ ネットで購入
●15:30公演学生座席券:前売2,000円/当日4,000円 ⇒ ネットで購入(入場時要学生証)
●19:00公演一般座席券:前売3,500円/当日4,000円 ⇒ ネットで購入
●19:00公演学生座席券:前売2,000円/当日4,000円 ⇒ ネットで購入(入場時要学生証)
●2公演通し一般座席券:5,000円(1月6日までの前売販売のみ、当日販売なし)⇒ ネットで購入
●2公演通し学生座席券:3,000円(1月6日までの前売販売のみ、当日販売なし)⇒ ネットで購入(入場時要学生証)
●2公演通しインターネット視聴券:3,500円(1公演のみの視聴券なし) ⇒ ネットで購入

フォーラム・コンサート第1夜のプログラムノート

フォーラム・コンサート第1夜 (11月30日)  出品作曲家プログラム・ノート

フォーラム・コンサート出品作のプログラム・ノートを先行公開します。
作曲者によっては追加メッセージもあります。

「作品について」をお読みになると、聴く前から曲のイメージが膨らむのでは。
11月30日には、これらのメッセージが実際にどのように音像化されているかを確かめに、
是非とも東京オペラシティリサイタルホールまで足をお運びください。

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