第28回現音作曲新人賞 募集要項
審査員長 : 近藤 譲 審査員 : 野平一郎 山本裕之 募集テーマ̶三重奏の新たな地平
このテーマには、二つの意味合いがあります。第一に、「新しさ」ということ。つまり、若い作曲家の皆 さんには、伝統や慣習の枠に囚われずに、新たな自らの音楽世界を切り拓くことに積極的に挑んでほしい という期待です。今日の社会にあっては、ともすれば、芸術音楽(とりわけ現代の芸術音楽)の存在意義 が看過されがちです。しかし、新たな文化的価値や美的価値の創造は、相変わらず、現代の芸術に托され ており、実のところ、そうした新たな価値の創造がなければ、文化は淀んで停滞し、生気を失ってしまう に違いありません。そして第二には、「小さなアンサンブル」という媒体の可能性の見直しです。大規模 な管弦楽や、演奏機会の多い独奏や二重奏が多く書かれていますが、演奏者同士に緊密な相互関係が求め られる三重奏という小室内楽媒体には、未開拓の可能性が秘められているように思えます。一人ひとりの 作曲家の新たな音楽世界の開拓は、私達の時代の文化に命を与えるものです。若い作曲家の皆さんの、大 胆な試みを期待しています。(近藤 譲)
●楽器編成:下記の中より、3 つの異なる楽器を組み合わせた三重奏。ただしヴァイオリンのみ 2 奏者。 としてもよしとする。
1 フルート(ピッコロ/アルトフルート持ち替え可) 1 オーボエ(コーラングレー持ち替え可) 1 クラリネット(B♭のみ/バスクラリネット不可) 1 ファゴット(コントラファゴット不可) 1 ピアノ(内部奏法不可) 2 ヴァイオリン 1 ヴィオラ 1 チェロ 1 コントラバス(4 弦に限る)
●演奏時間:いずれも 10 分程度 15 分以内
●表彰: 現音作曲新人賞/同賞の第 28 回目の受賞者となり、表彰式において賞状と賞金 15 万円が授与されます(受 賞者複数の場合は分割授与)。また日本現代音楽協会入会資格の認定、2011 年度の指定された演奏会に出 品する権利が与えられます。
富樫賞/審査員が富樫賞にふさわしいと判断した作品に贈ります。表彰式において、賞状と賞金 10 万円 が授与されます(受賞者複数の場合は分割授与)。
●作品締切:2011 年 6 月 30 日(木)午後 5 時までに必着のこと。
●応募資格:日本現代音楽協会の会員外であること(準会員は応募可)。年齢、国籍は問わない。但し、過去の現音作曲新人賞受賞者は応募できない。
●審査及び演奏:譜面審査により入選作品(4 曲程度)を選出する。入選作品は下記の演奏会に於いて演 奏し入賞作品を決定する。
〈現音・特別音楽展 2011〉第 1 夜「世界に開く窓~古往今来」 2011 年 11 月 24 日(木)18 時 30 分開演(18 時開場)東京オペラシティリサイタルホール 演奏:JSCM ユース・チェンバー・オーケストラのメンバー、他
●審査員:近藤 譲(審査員長)、野平一郎、山本裕之
●応募方法:下記提出物をまとめて送付または持参すること。
1応募作品総譜 1 部 2応募申込用紙(www.jscm.net からダウンロード、もしくは任意の用紙に右記を記入) (1)氏名(和文欧文両方) (2)生年月日(西暦) (3)略歴(和文) (4)作品名(和文欧文両方)及び作曲年(西暦) (5)作品解説(和文) (6)楽器編成 (7)演奏所要時間(分秒) (8)住所、連絡先電話番号、FAX 番号、E-mail アドレス 3長 3 型(定型)の返信用封筒(表に住所、氏名を明記し 80 円切手を添付のこと) 4参加料(下記)振込用紙のコピー
※応募作が特定の演奏家の協力を得て作曲されている場合、その演奏家を本選会に起用することを希望で きる。希望する場合は演奏家の氏名、連絡先、プロフィールを応募時に添付すること。但し、演奏者の都 合や審査員会の判断で、希望に添いかねる場合もあるので、予め了承のこと。出演者には所定の演奏料が 支払われる。
●参加料:1 曲につき 1 万円 振込手数料を負担の上、下記口座に振込むこと。 三井住友銀行/目白支店/普通/ 6360842 /口座名義:日本現代音楽協会
●応募先:日本現代音楽協会「現音作曲新人賞」係(下記参照)
●応募に際しての注意事項: ◇応募作品は公開演奏会に於いて未発表であること。 ◇一人につき複数応募可。 ◇かつて当賞に応募した作品であっても、入選作でなければ再応募可。 ◇作品総譜に、作品名(和文欧文両方)、作曲者名(和文欧文両方)を明記すること。 ◇楽譜は鮮明な黒色コピー、黒インクによるペン書き、ノーテーションソフトで出力したもののいずれか であること。
◇一旦提出された楽譜の内容の変更や追加は、原則として認めない。 ◇万一の事故に備えて、作曲者は応募作品の控えを必ず保管すること。 ◇応募した資料は原則として返却されない。返却希望者は、予め返却費用を添えて、事前に申し出ること。 ◇審査会が本選会の演奏の為にパート譜が必要と判断した場合、その作品の作曲者はそれを用意しなけれ ばならない。
◇一旦納入された参加料は、いかなる理由があっても返金されない。
要項の内容に関して不明な点は、文書(E-mail、FAX、郵送等)にて、日本現代音楽協会宛に問い合せる こと(連絡先を明記のこと)。
▼申し込み・問い合わせ先
日本現代音楽協会「現音作曲新人賞」係 〒 141-0022 東京都品川区東五反田 2-5-7 山市ビル 501 Tel:03-3446-3506 Fax:03-3446-3507 E-mail:80th@jscm.net ←専用窓口です Web:www.jscm.net 開局時間:月~金 10 ~ 17 時/祝日除く