日本現代音楽協会(Japan Society for Contemporary Music/略称:現音、JSCM)は1930年(昭和5年)4月28日「新興作曲家連盟」と称し、次の声明文をもって発足しました。
- 日本作曲家の同志をもって会員となす。
- 会員は協力団結して新興音楽の発達を期す。
- 実行方法として次の音楽会を開催す。作品試演会、作品発表会。
- 会員は試演会および発表会に作品を提出し、また出席す。
- 批評家および演奏家は試演会を試聴せられて作品の発表および向上に対して力を添えられんことを望む。
「自由で新しい表現を広めよう」と発足してから既に90年に及ぶ歴史を積み上げています。その間、国際現代音楽協会(International Society for Contemporary Music/略称:ISCM)に加盟し、その日本支部として国際的な役割も担うようになり、名称も現在の「日本現代音楽協会」となりました。
そして、今日に至るまで様々な曲が発表され、その多くは国内外で高い評価を受けました。近年、アジアの音楽が世界的に注目を浴びていますが、私達日本現代音楽協会もその一画を担っています。事実、ISCMの国際審査会では、ほぼ毎年複数の会員作品が入選を果たし、世界各地の音楽祭で演奏され、高い評価を得ています。
2019年には特定非営利活動法人(NPO法人)となり、作曲と演奏のコンクールの開催、地域や学校との連携、国際交流活動等を通じて、より豊かな音楽文化の形成を積極的に推進しています。
これらは、会員や会友からの会費を基礎として運営され、文化庁や多くの音楽芸術財団の支援もいただいております。
●特定非営利活動法人日本現代音楽協会の情報公開はこちら
年 | 出来事 |
2019 | 4月4日、特定非営利活動法人となる。 |
2018 | 6月1日、事務所を品川区西五反田に移転。 |
2012 | 創立80周年記念事業〈現音・特別音楽展2011〉を浜離宮朝日ホールで開催。 |
2010 | 創立80周年記念事業〈協創 新しい音楽のカタチ—現音・特別音楽展2010〉を開催。 湯浅譲二会員が、国際現代音楽協会名誉会員に推挙され承認される。 |
2009 | 芸術監督:堤 剛(初の演奏家芸術監督) 年間テーマ「人間性と共に歩む現代音楽」 |
2008 | 芸術監督:一柳 慧(初の会員外作曲家芸術監督) 年間テーマ「コンセプトの明確化—音楽に実体を」 松平頼曉会員が、国際現代音楽協会名誉会員に推挙され承認される。 |
2007 | 芸術監督:三枝成彰 年間テーマ「大衆性は必要か!?」 |
2006 | 芸術監督:三善 晃 年間テーマ「未来をつむぐ」 |
2005 | 芸術監督:林 光 年間テーマ「声の復権」 |
2004 | 芸術監督制を開始。芸術監督:湯浅譲二 年間テーマ「いま、創造性へ」 |
2003 | 会則改定に伴い、準会員制度を設ける。「委員」を「理事」、「委員長」を「会長」とそれぞれ名称を改める。会長指名理事を設ける等、選挙法を改正。 〈現代の音楽展2003〉「室内オーケストラの領域III」公演が2003年度第3回佐治敬三賞を受賞。 |
2001 | 日本初となるISCM世界音楽祭〈世界音楽の日々2001横浜大会〉を開催。参加国49ケ国、全139曲が10月3~10日の8日間にわたって上演された。〈日本現代音楽協会新世紀音楽祭〉〈こどもみらい2001〉との複合音楽祭となった。 |
1999 | 創立70周年記念事業を始める。 事務所を品川区東五反田に移転。 |
1997 | 吹楽III、競楽III開催。国際交流事業を拡充し、ロンドン・シンフォニエッタの教育プログラムの講演会を開催。 |
1994 | 吹楽II、童楽II(ロンドン・シンフォニエッタ教育プログラムの招聘)開催。 |
1993 | 競楽II開催。協力事業のCD第1弾が発売される。 |
1992 | 日本の現代音楽の創造発展に尽力し、日本の音楽界に貢献したとして「第16回音楽之友社賞」を受賞。 事務所を豊島区目白に移転。 |
1991 | 〈東京現代音楽祭(響楽、吹楽、電楽、唱楽、童楽、競楽)〉を開催。 「朝日現代音楽賞」を寄託。 |
1990 | 創立60周年を迎え〈日本の室内楽〉などの記念事業を開催。(毎日芸術特別賞を受賞) |
1989 | 事務所を杉並区高円寺に移転。 |
1987 | 尚美学園との共催で「オープン・セミナー」を始める。 |
1983 | 「現音作曲新人賞」を設立。 |
1982 | (株)アカデミア・ミュージックと提携し楽譜出版始まる。 |
1979 | 「ISCM“世界音楽の日々”からの夕べ」始まる。 |
1977 | 「演奏家シリーズ」始まる。 |
1975 | 新宿区三光町に独立した事務所を持つ。 |
1974 | 〈現代の音楽展〉にプロデューサー制を導入。 |
1971 | 〈会員作品試演会〉を〈現音・秋の音楽展〉と改め、より公的な催しとする。 |
1970 | 事務所を新宿区須賀町に移転。 |
1967 | 文化庁の助成を受け「オーケストラ作品の上演」が実現。 |
1965 | 〈会員作品試演会〉始まる。 |
1963 | 会員は作曲家のみとなる。 |
1962 | カワイ楽譜内に事務所を置く。〈現代の音楽展〉発足。 |
1960 | 「ソ連作曲家同盟」との作曲家交歓始まる。 |
1955 | 「新興作曲家連盟」発足25周年記念演奏会をヤマハホールで開催。 |
1954 | 第一生命ホールで現音主催音楽会を開催。 |
1951 | 毎日新聞社との共催により「国際現代音楽協会発表記念会」を開催。 |
1949 | 国際現代音楽協会に再加盟。 |
1946 | 「日本現代音楽協会」として再発足。 |
1940 | 国際現代音楽協会支部除名。 |
1935 | 「日本現代作曲家連盟」と改称。国際現代音楽協会に加入。 |
1934 | チェレプニンが来日。日本作品を出版し海外進出のきっかけを作る。「チェレプニン管弦楽賞」を設ける。 「近代日本作曲家連盟」と改称。 |
1933 | ポーランドの作曲家タンスマンが来日、会員との懇親会をもつ。 |
1931 | 「第1回新作曲家の夕べ」を開催し、新作の発表活動を開始する。 |
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