JSCM (Japan Society for Contemporary Music) Award for Composers Application Guidelines
1984年創設。新人作曲家の音楽的発言を重視し、その道を開くための作曲賞。審査は「妥協のない厳選」という主旨から、日本現代音楽協会理事会が選ぶ審査員長と、審査員長が指名する2名の審査員によって行う。審査員長は将来にわたって再選されない。
日本現代音楽協会主催 作曲コンクール
第41回現音作曲新人賞 募集要項
審査員長:斉木由美/審査員:伊藤弘之・山本裕之
●テーマ:声楽を含む室内楽
「声楽を含む室内楽」は、古今東西その形態や様式を変化させつつ存続してきました。声楽と器楽、テキストと音楽という異なるジャンルをどのように扱い表現するかが今回のテーマです。「歌が失われた時代」と言われて久しいですが、今日における新しい歌の形の可能性を、是非多くの作曲家の方々に探っていただきたいと思います。この編成のレパートリーは、とりわけ日本においてはさほど多くはないでしょう。今後繰り返し演奏され続けていくような、魅力的かつ意欲的な作品に出会えることを期待しています。[審査員長 斉木由美]
●楽器編成:以下の中から声楽1名+器楽2~3名を組み合わせた三重奏、四重奏の作品
・声楽…下記の声種から一つを選ぶ。
ソプラノ、バリトン(声域は右記参照)
・器楽…下記の中から異なる2〜3楽器を選ぶ。1楽器1名のみ。
フルート(Picc, Alto, Bass持替可)、B♭クラリネット(Es, Bass持替可)
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノ、箏(十三絃, 十七絃併用可)
※テキストの有無は自由だが、使用する場合の言語は日本語とする。
テキストがある場合は、応募者自身で事前に著作権をクリアにしておくこと。
主催者は本選演奏に関する著作権使用料以外の金銭的負担はしない。
※ピアノは原則的に鍵盤の通常奏法のみとする。
※指揮者は原則無しとする。但し審査員が必要と判断した場合に限り認める。
※エレクトロニクスの使用は不可とする。
●演奏時間:15分以内
●応募期間:2024年9月1日(日)~9月18日(水)必着
●応募資格:年齢、国籍は問わない。但し、過去の現音作曲新人賞受賞者、日本現代音楽協会正会員は応募できない(ユース正会員は応募可)。
●応募方法:オンライン、または送付のいずれか。
▼送付応募の場合
下記1〜3の提出物をまとめて送付のこと(宅配便可、持参不可)。
1. 応募作品総譜のコピー1部(サイズは最大A3までとし、製本せずクリップどめのこと)
2. 応募申込用紙(ダウンロード、もしくは任意の用紙に以下の項目を記入)
(1) 氏名の日本語標記とローマ字表記
(2) 生年(西暦)
(3) 住所、連絡先電話番号、FAX番号、E-mailアドレス
(4) 略歴(文400字程度)
(5) 作品名の原題(言語問わず)と英語訳
(6) 作曲年(西暦)
(7) 演奏所要時間(分秒)
(8) 楽器編成
(9) 作品解説(和文400字程度)
3. 参加料(下記)を支払ったことが証明できるもののコピー(振込用紙のコピーなど)
●参加料:1曲につき15,000円。振込手数料を負担の上、下記口座に振込むこと。
三井住友銀行 五反田支店 普通 8695187 特定非営利活動法人日本現代音楽協会
●応募先:日本現代音楽協会「現音作曲新人賞」係(下記参照)
▼オンライン応募の場合
⇒楽譜と上記必要書類をe-mail送信(宛先:80th@jscm.net)
●応募に際しての注意事項:
a. 応募作品は公開演奏会に於いて未発表であり、本選会に於いて初演であること。
b. 一人2作品まで応募可とする。
c. かつて当賞に応募した作品であっても、入選作でなければ再応募可。
d. 楽譜には応募者氏名や応募者が特定されるような文言などは一切記載しないこと。
e. 楽譜は表記が鮮明であること。
f. 一旦提出された楽譜の内容の変更や追加は認めない。
g. 万一の事故に備えて、作曲者は応募作品の原本を必ず保管すること。
h. 応募した資料は原則として返却されない。返却希望者は、予め返却費用を添えて、事前に申し出ること。
i. 一旦納入された参加料は、いかなる理由があっても返金されない。
●審査:譜面審査により入選作品4曲程度を選出し、入選作品は2024年10月上旬にウェブサイトで発表する(応募者には事前通知)。入選作品は下記の演奏会に於いて演奏し入賞作品を決定する。
〈現音 Music of Our Time 2024〉「第41回現音作曲新人賞本選会」
【日時】2024年12月19日(木)開演時間未定
【会場】東京オペラシティ リサイタルホール
【演奏】工藤あかね(ソプラノ)、松平敬(バリトン)、木ノ脇道元(フルート)、鈴木生子(クラリネット)、佐藤まどか(ヴァイオリン)、甲斐史子(ヴィオラ)、松本卓以(チェロ)、及川夕美(ピアノ)、木村麻耶(箏)
●表彰:本選会の演奏終了後、同会場にて審査結果を発表し表彰式を行う。現音作曲新人賞受賞者には賞状と賞金15万円が授与される(受賞者複数の場合は分割授与)ほか、日本現代音楽協会に入会を希望する場合には初年度の年会費が免除される。
また新人賞受賞作品には全音楽譜出版社提供の「全音賞」が授与され、褒賞として原則的に受賞作品の出版を行う。ただし出版に関する諸条件が整わない場合には、出版を見送る場合がある。 現音作曲新人賞入選者には表彰状が授与される。
更に特段に優れている作品に対しては、特別賞として「松平頼曉作曲賞」を授与する(賞状と賞金10万円)。
▼問い合わせ・送付応募先
日本現代音楽協会「現音作曲新人賞」係
〒141-0031 東京都品川区西五反田7-19-6-2F
Tel: 03-6417-0393 Fax: 03-6417-0394 E-mail: 80th@jscm.net
Web: www.jscm.net 開局時間:月~金10~17時(祝祭日除く)
開催年度 | 回数 | 受賞者 | 審査員長 |
2023 | 40 | 魯戴維 | 福井とも子 |
2022 | 39 | 井上莉里 | 森垣桂一 |
2021 | 38 | 田中弘基 | 森田泰之進 |
2020 | 37 | 根岸宏輔 | 久留智之 |
2019 | 36 | 柴山真太朗 | 渡辺俊哉 |
2018 | 35 | 波立裕矢 | 鈴木純明 |
2017 | 34 | 丹羽菜月 | 南 聡 |
2016 | 33 | 伊藤 彰 | 山本裕之 |
2015 | 32 | 川合清裕 | 金子仁美 |
2014 | 31 | 山本雄一 | 山内雅弘 |
2013 | 30 | 伊藤巧真・川崎真由子 | 末吉保雄 |
2012 | 29 | 黒田崇宏 | 佐藤 眞 |
2011 | 28 | 酒井信明 | 近藤 譲 |
2010 | 27 | 山本哲也 | 糀場富美子 |
2009 | 26 | 村瀬晴美 | 堤 剛 |
2008 | 25 | 横井佑未子 | 一柳 慧 |
2007 | 24 | 荒井秀仁 | 三枝成彰 |
2006 | 23 | 増田真由 | 三善 晃 |
2005 | 22 | 大村久美子 | 林 光 |
2004 | 21 | タズル・イザン・タジュディン | 安良岡章夫 |
2003 | 20 | 川上統・徳差健悟・森川陽子 | 湯浅譲二 |
2002 | 19 | 三宅康弘・森田泰之進 | 早川和子 |
2001 | 18 | 本田祐也 | 中川俊郎 |
2000 | 17 | 佐井孝彰・名倉明子 | 佐藤敏直 |
1999 | 16 | 中川昭徳 | 松尾祐孝 |
1998 | 15 | 前田正志 | 小鍛冶邦隆 |
1997 | 14 | 小嶋信夫 | 福士則夫 |
1996 | 13 | 山本裕之 | 松平頼曉 |
1995 | 12 | 浅野宏之 | 野平一郎 |
1994 | 11 | 布川建・向井耕平 | 浦田健次郎 |
1993 | 10 | Y.ヴォデニッチャロフ | 野田暉行 |
1992 | 9 | 伊左治直・内本喜夫 | 北爪道夫 |
1991 | 8 | 該当者なし | 三木 稔 |
1990 | 7 | 溝入敬三 | 下山一二三 |
1989 | 6 | 江村哲二 | 新実徳英 |
1988 | 5 | ヲノサトル | 坪能克裕 |
1987 | 4 | 飯田真紀 | 別宮貞雄 |
1986 | 3 | 田丸彩和子 | 西村 朗 |
1985 | 2 | 河添達也 | 間宮芳生 |
1984 | 1 | 森田敦子 | 廣瀬量平 |