こんにちは!ヴァイオリンの星野沙織です。
24日のコンサートから数日が過ぎました。聴きにきて下さった方々、どうも有難う御座いました!
今回わたしは酒井信明さん、松浦伸吾さんの作品を演奏させていただきました。また、他の方の作品も聞かせていただきましたが、それぞれが全く異なる雰囲気の曲で本当に楽しく演奏、拝聴しました。
酒井さんの曲は、ヴァイオリン、ファゴット、ピッコロそれぞれが協力しあうというより反発しあっており、他の奏者の音に俊敏に反応し呼応します。それによりひとつのラインに聞こえるといった感じで、こと最終楽章は可能な限り早く反応しあわなければならず本番もとてもどきどきしておりました。
松浦さんの曲は起伏や波、静と動、強と弱、黒と白といった感じで、小さなうねりや起伏が重なって曲全体を大きな波動というか、命のようなものとして捉えているように感じました。
現代音楽をやっていつもありがたく感じるのは、作曲家からじかに曲についての考察やアドヴァイスを頂けるということです。クラシックの楽曲を普段やっていると作曲者が既に亡くなっていることのほうが多いので、まだ生きていてじかにお話できるというのはとても貴重な体験だなあとひしひし感じます。
入賞、入選された方々、おめでとうございました! また、こうして素晴らしいコンサートにかかわらせていただけて嬉しかったです。
現代音楽って奥が深いなあ^^
●星野沙織(ほしのさおり/ヴァイオリン)
2006年3月、国立音楽大学附属高等学校を首席で卒業後、2010年3月、国立音楽大学を首席で卒業、同時に武岡賞受賞。第3回全日本芸術コンクール音大部門第2位(1位なし)。第80回読売新人演奏会出演。第35回国立音楽大学東京同調会新人演奏会出演。これまでに小森谷巧、徳永二男、 清水高師、藤原浜雄の各氏に師事。現在桐朋学園大学研究科2年。国立音楽大学演奏補助員。
★現音80周年記念 浜離宮朝日ホール2daysフェスティヴァルに出演!
2012年1月22日[日]17:00開演
室内楽II〜Strings
黛敏郎/プリペアドピアノと弦楽四重奏のための4つの小品
演奏:竹内弦・星野沙織(ヴァイオリン)藤原歌花(ヴィオラ)松本卓以(ヴィオラ)兼重稔宏(ピアノ)