去る5月21日に当協会の総会が開催され、今年度の事業計画や予算が承認されました。東日本大震災と原子力発電所事故という、未曾有の事態の中での年度替わりの中で、不透明な社会環境ではありますが、1930年の新興作曲家連盟として発足して以来、昨年で創立80周年を迎えた当協会は、2010~11年度の2年間を創立80周年記念事業と位置づけて、様々な企画・事業を展開しています。
お陰様で2010年度事業は無事に実行することができ、JSCMユース・チェンバー・オーケストラの旗揚げ公演や関西公演を含めた多彩な内容に対して、各方面からの高評を得ることもできました。
そしていよいよ、2011年度の事業企画を発表する段階になりました。既に、関西企画や現音作曲新人賞については、ホームページ等で応募要項等が発表されていますが、更に会員外・一般の方も出品可能な企画を準備しています。記念事業シリーズのファイナル・クライマックスとなる〈協創ー新しい音楽のカタチ~軌跡と未来〉と題した2days公演を、2012年1月21日(土)22日(日)に浜離宮朝日ホールを拠点として開催します。
▼室内楽1
Fl.2.Ob.(内1E-hr可能)Cl.Bsn.Rec.内の編成による独奏から6重奏作品。自己負担で編成追加可、ただしpfの使用は不可。
▼コンピュータ音楽
以下の何れかの作品。何れもプロジェクター(映像)は使用可。再生は2chまたは4ch。
(a) エレクトロ・アコースティックのための作品(テープ作品)
(b) ソロ楽器または声とエレクトロ・アコースティックのための作品
(c) ソロ楽器または声とコンピュータのための作品
(d) パフォーマ(原則一人)とコンピュータのための作品
▼ヴォカル・アンサンブル展
基本編成(sop.3 alto.3 ten.3 bar.3)内の4~12人の声楽作品。ピアノ使用不可。任意の伴奏楽器の設定は自己負担で可。演奏はVox Humana。
▼ピアノ・デュオ展
ピアノ2台の作品、2台ともに内部奏法は可。プリペアドは要相談。演奏は”ピアノ・デュオ・ドゥオール”(白水芳枝&藤井隆史)と”瀬尾久仁&加藤真一郎デュオ”。
▼室内楽2
弦楽四重奏(2Vn.Va.Vc.)+Pf.の範囲内で二重奏~五重奏作品。ピアノは内部奏法可。プリペアドは要相談。任意の楽器の追加は要相談。
以上の5カテゴリーにわたって、出品者(作品)を募集しています。応募は無料ですが、出品・選曲が決まった場合、所定の出品料をお支払いいただきます。詳しい情報は、当協会事務局までお問い合わせください。
日本現代音楽協会事務局 tel:03-3446-3506(平日10時~17時)
出品希望者の受付締めきりは、8月末(2011年8月31日)スコア(作品)提出厳守です。興味のある方は、まず事務局までその旨ご連絡ください。推薦楽器編成や出品料等の詳しい情報を提示いたします。締切後に、応募人数等の状況を勘案しながら、出品者の確定に進んでいきます。選曲は、実行委員会と理事会で行ないます。
私ども実行委員会では、「新しい音楽のカタチ」を発信する、新鮮で意欲的な作品の誕生を期待しています。どうぞ奮ってご応募ください。
松尾祐孝(創立80周年記念事業実行委員会・実行委員長)