▼本選演奏曲
Pierre BOULEZ/Incises pour piano(version 2001)
Olivier MESSIAEN/Catalogue d’oiseaux I(1956-58)より
1. Le chocard des alpes
この度は本選にて演奏する機会を頂き、大変嬉しく思っています。
私が現代音楽を演奏することに興味を持ち始めたのは、作曲の勉強を始めてからでした。演奏と作曲、この2つは時代が進むにつれて別々の人物が行うようになりましたが、現代音楽のシーンにおいては特に結び付きの強い行為だと言わざるを得ません。
今回、本選で演奏させて頂くのはブーレーズとメシアンの代表作です。直接会って話をすることが既に不可能になってしまった作曲家の作品ですが、両者共に優れた音楽教育者であったというだけあって、作品の核心に迫るための手がかりは今でも多く残されているように感じます。背景も内容も全く異なる2曲ですが、それぞれの魅力を自分なりに表現できればと思います。
◎プロフィール
1995年、神奈川県生まれ。10歳よりピアノ、18歳より作曲を始める。桐朋学園大学附属子供のための音楽教室を経て、桐朋学園大学ピアノ科に入学。2年次に作曲科に転科。学内成績優秀者によるStudents’ Concertに出演。高橋アキ、Ueli Wiget各氏の公開レッスンを受講。現在、桐朋学園大学3年在学中。作曲を金子仁美、ピアノを廻由美子の各氏に師事。
▼予選演奏曲
Gyorgy LIGETI/ピアノ練習曲集第1巻(1985)より
6. Automne a Varsovie
Pierre BOULEZ/ピアノのための即興曲(1957)