〈現音 Music of Our Time 2022〉「ペガサス・コンサートVol.IV」審査結果について

 日本現代音楽協会は2021年度に引き続き、現代音楽の上演に積極的な演奏家を支援すべく、音楽祭〈現音 Music of Our Time 2022〉の中で「ペガサス・コンサート・シリーズ」と銘打った、演奏家自身が企画・出演するリサイタルを2公演、募集致しました(締め切り2022年2月4日)。
 2022年2月11日、佐藤昌弘、中川俊郎、福士則夫、山内雅弘、渡辺俊哉各理事が選考を行いました(オブザーバー:近藤譲理事長)。厳正なる審査の結果、以下の2企画を選出し、音楽祭において開催することとなりました(なお、下記プログラムでの作曲者名と曲名については、応募者による表記をそのまま用いています)。
 審査にあたっては、1)原則的に1945年以降に作曲された作品であること、2)3分の1以上が日本人作品であること、3)世界初演または日本初演を含むこと、という募集条件に加え、優れた演奏技能と演奏表現力を有しており、かつ、企画のコンセプトとプログラミングの創造性、独自性の豊かさ、そして、一夜の演奏会としてのまとまりを十分に備えていることを審査基準としました。
 なお、日本現代音楽協会は「ペガサス・コンサート・シリーズ」を来年度以降も〈現音 Music of Our Time〉音楽祭の中で継続開催する予定です。

 

〈現音 Music of Our Time 2022〉2022年11月24日~12月25日

ペガサス・コンサート・シリーズ Vol. IV 全2公演

(1) 小寺香奈(ユーフォニアム)「ユーフォニアム微分音カタログ」 
2022年12月8日(木)19時開演予定|東京オペラシティ リサイタルホール
【共演】藤田朗子(ピアノ)円能寺博行・川原三樹夫(ユーフォニアム)
▼演目
イワン・ヴィシュネグラツキー/存在の日の2つの主題による瞑想曲 作品7(1918-19/1976改訂)euph, pf
山本裕之/イポメア・アルバ(2009)euph, pf
松平頼曉/コンタクト(2021)euph, pf
田中吉史/告知、会見、ユーフォニアム(2011)euph
ミカエル・レヴィナス/旋回する鳥II(2005日本初演)3euph
鈴木治行/委嘱新作(2022初演)

(2) 近藤聖也(コントラバス)「Ghost in the Double bass」
2022年12月9日(金)19時開演予定|東京オペラシティ リサイタルホール
【共演】會田瑞樹(打楽器)荒木奏美(オーボエ)
▼演目
国枝春恵/Articulation(2001)db
三善晃/Litania(1978)db, perc
池辺晋一郎/STRATA IV(1994)ob, cb
三関健斗/委嘱新作(2022初演)db
清水チャートリー/委嘱新作(2022初演)db, perc
松平頼曉/Response(1992)db, ob player

現音 Music of Our Time 2022 日程(全6公演)
[1]フォーラム・コンサート第1夜|2022年11月24日(木)
[2]フォーラム・コンサート第2夜|2022年11月25日(金)
[3]第39回現音作曲新人賞本選会|2022年12月5日(月)
[4]ペガサス・コンサート(1)小寺香奈(ユーフォニアム)|2022年12月8日(木)
[5]ペガサス・コンサート(2)近藤聖也(コントラバス)|2022年12月9日(金)
[6]第15回現代音楽演奏コンクール“競楽XV”本選会|2022年12月25日(日)
【会場】東京オペラシティリサイタルホール([6]はけやきホール

※上記企画内容は2022年3月現在のものであり、変更となる場合があります。