作曲コンクール 現音作曲新人賞

JSCM (Japan Society for Contemporary Music) Award for Composers Application Guidelines

 

1984年創設。新人作曲家の音楽的発言を重視し、その道を開くための作曲賞。審査は「妥協のない厳選」という主旨から、日本現代音楽協会理事会が選ぶ審査員長と、審査員長が指名する2名の審査員によって行う。審査員長は将来にわたって再選されない。

 

日本現代音楽協会主催 作曲コンクール
第42回現音作曲新人賞 募集要項

審査員長:徳永 崇/審査員:河添達也、渡辺俊哉

●テーマ:弦楽器および木管楽器を中心とした二重奏、または三重奏作品
時代や様式を問わず、世界には多彩な表情を持つ、多様な音楽が存在します。シリアスなもの、ユーモアあふれるもの、物静かなもの、躍動的なものなど、様々な様相を呈しています。それらを仮に記譜として把握したとき、特殊な技法や複雑なシステム以前に、アーティキュレーションやアゴーギクなど、もっとシンプルな側面が音に動きと形を与え、「身振り」となって立ち現れている場合が少なくありません。それらは、音楽の根源的な生命力に直結しているともいえるでしょう。この度、そのような「音の身振り」に着目し、弦楽器および木管楽器を中心とした二重奏、または三重奏のための、野心的かつ個性的な表現を試みる作品を募集します。[審査員長 徳永崇]

 

●楽器編成:以下の楽器を組み合わせた二重奏または三重奏の作品(各楽器1奏者とする)
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、オーボエ、クラリネット(バスクラリネット持ち替え可)、ファゴット、サクソフォン(ソプラノ、アルト、テナー、バリトン持ち替え可)、ピアノ。

※ピアノは原則的に鍵盤の通常奏法のみとする。

※指揮者は原則無しとする。但し審査員が必要と判断した場合に限り認める。

※エレクトロニクスの使用は不可とする。

 

●演奏時間:15分以内

●応募期間:2025年8月18日(月)~9月1日(月)必着

●応募資格:年齢、国籍は問わない。但し、過去の現音作曲新人賞受賞者、日本現代音楽協会正会員は応募できない(ユース正会員は応募可)。

●応募方法:オンライン、または送付のいずれか。

▼送付応募の場合
下記1〜3の提出物をまとめて送付のこと(宅配便可、持参不可)。

1. 応募作品総譜のコピー1部(サイズは最大A3までとし、製本せずクリップどめのこと)

2. 応募申込用紙ダウンロード、もしくは任意の用紙に以下の項目を記入)
(1) 氏名の日本語標記とローマ字表記
(2) 生年(西暦)
(3) 住所、連絡先電話番号、FAX番号、E-mailアドレス
(4) 略歴(文400字程度)
(5) 作品名の原題(言語問わず)と英語訳
(6) 作曲年(西暦)
(7) 演奏所要時間(分秒)
(8) 楽器編成
(9) 作品解説(和文400字程度)

3. 参加料(下記)を支払ったことが証明できるもののコピー(振込用紙のコピーなど)

●参加料:1曲につき15,000円。振込手数料を負担の上、下記口座に振込むこと。
三井住友銀行 五反田支店 普通 8695187 特定非営利活動法人日本現代音楽協会

●応募先:日本現代音楽協会「現音作曲新人賞」係(下記参照)

▼オンライン応募の場合
⇒楽譜と上記必要書類をe-mail送信
(宛先:80th@jscm.net

応募に際しての注意事項:
a. 応募作品は公開演奏会に於いて未発表であり、本選会に於いて初演であること
b. 一人2作品まで応募可とする。
c. かつて当賞に応募した作品であっても、入選作でなければ再応募可。
d. 楽譜には応募者氏名や応募者が特定されるような文言などは一切記載しないこと。
e. 楽譜は表記が鮮明であること。
f. 一旦提出された楽譜の内容の変更や追加は認めない。
g. 万一の事故に備えて、作曲者は応募作品の原本を必ず保管すること。
h. 応募した資料は原則として返却されない。返却希望者は、予め返却費用を添えて、事前に申し出ること。
i. 一旦納入された参加料は、いかなる理由があっても返金されない。

●審査:譜面審査により入選作品4曲程度を選出し、入選作品は2025年9月中旬にウェブサイトで発表する(応募者には事前通知)。入選作品は下記の演奏会に於いて演奏し入賞作品を決定する

〈現音 Music of Our Time 2025〉「第42回現音作曲新人賞本選会」
【日時】2025年12月3日(水)開演時間未定
【会場】東京オペラシティ リサイタルホール
【演奏】未定

●表彰:本選会の演奏終了後、同会場にて審査結果を発表し表彰式を行う。現音作曲新人賞受賞者には賞状と賞金15万円が授与される(受賞者複数の場合は分割授与)ほか、日本現代音楽協会に入会を希望する場合には初年度の年会費が免除される。
また新人賞受賞作品には全音楽譜出版社提供の「全音賞」が授与され、褒賞として原則的に受賞作品の出版を行う。ただし出版に関する諸条件が整わない場合には、出版を見送る場合がある。 現音作曲新人賞入選者には表彰状が授与される。
更に特段に優れている作品に対しては、特別賞として「松平頼曉作曲賞」を授与する(賞状と賞金10万円)。

 

▼問い合わせ・送付応募
日本現代音楽協会「現音作曲新人賞」係
〒141-0031 東京都品川区西五反田7-19-6-2F
Tel: 03-6417-0393 Fax: 03-6417-0394 E-mail: 80th@jscm.net
Web: www.jscm.net 開局時間:月~金10~17時(祝祭日除く)

 

現音作曲新人賞 歴代受賞者
開催年度 回数 受賞者 審査員長
2024 41 奥田也丸 斉木由美
2023 40 魯戴維 福井とも子
2022 39 井上莉里 森垣桂一
2021 38 田中弘基 森田泰之進
2020 37 根岸宏輔 久留智之
2019 36 柴山真太朗 渡辺俊哉
2018 35 波立裕矢 鈴木純明
2017 34 丹羽菜月 南 聡
2016 33 伊藤 彰 山本裕之
2015 32 川合清裕 金子仁美
2014 31 山本雄一 山内雅弘
2013 30 伊藤巧真・川崎真由子 末吉保雄
2012 29 黒田崇宏 佐藤 眞
2011 28 酒井信明 近藤 譲
2010 27 山本哲也 糀場富美子
2009 26 村瀬晴美 堤 剛
2008 25 横井佑未子 一柳 慧
2007 24 荒井秀仁 三枝成彰
2006 23 増田真由 三善 晃
2005 22 大村久美子 林 光
2004 21 タズル・イザン・タジュディン 安良岡章夫
2003 20 川上統・徳差健悟・森川陽子 湯浅譲二
2002 19 三宅康弘・森田泰之進 早川和子
2001 18 本田祐也 中川俊郎
2000 17 佐井孝彰・名倉明子 佐藤敏直
1999 16 中川昭徳 松尾祐孝
1998 15 前田正志 小鍛冶邦隆
1997 14 小嶋信夫 福士則夫
1996 13 山本裕之 松平頼曉
1995 12 浅野宏之 野平一郎
1994 11 布川建・向井耕平 浦田健次郎
1993 10 Y.ヴォデニッチャロフ 野田暉行
1992 9 伊左治直・内本喜夫 北爪道夫
1991 8 該当者なし 三木 稔
1990 7 溝入敬三 下山一二三
1989 6 江村哲二 新実徳英
1988 5 ヲノサトル 坪能克裕
1987 4 飯田真紀 別宮貞雄
1986 3 田丸彩和子 西村 朗
1985 2 河添達也 間宮芳生
1984 1 森田敦子 廣瀬量平