▼本選演奏曲
Jörg WIDMANN/Étude VI “Lullaby for Salome”(2010)
競楽の本選会で演奏させて頂ける事、とても嬉しく思っています。
クラリネット奏者であるJörg WIDMANNの楽曲の多くはユーモアに溢れていて、譜面には所狭しと奏法や音楽的な指示が書き込まれています。
この度演奏させていただく《Étude VI(エチュード6番)“Lullaby for Salome”》は、主題と24個のバリエーション、エピローグから成っており、キーワードは『子守唄』『オルゴール』『赤ちゃん』。WIDMANNの姪の名前から『サロメのための子守唄』と題されたこの曲は、幼い子どもの夢の中で起こっている出来事のような、幻想的な15分間の変奏曲です。
オルゴールのネジを巻く、赤ちゃんが目を覚ます、といった場面も奏者が演奏中にできる事を最大限に生かして表現を可能にしています。
会場の皆様に楽しんで頂けるような時間になれば幸いです。
◎プロフィール
桐朋女子高等学校、東京藝術大学卒業。メニューイン国際ヴァイオリンコンクールジュニア部門入賞後、ABC新人オーディションに合格。Delirium Ensembleのヴァイオリン兼ヴィオラ奏者としてCaspar Johannes Walterを始め数多くの作曲家の作品を『ワルシャワの秋』音楽祭等で初演。べルン芸術大学特別修士課程現代音楽科在籍。石川誠子、原田幸一郎、神谷美千子、漆原朝子、Tianwa Yang、Jörg-Wolfgang Jahnの各氏に師事。
▼予選演奏曲
西村 朗/ヴァイオリン独奏のためのモノローグ(1995)
Jörg WIDMANN/Étude Ⅲ(2003)